カードローンの元金が減らない!返済時に注意すべき元金と利息の関係について

銀行などが提供している目的ローンとは異なり、限度額の範囲内で何度も借入が可能なカードローンは、返済が長引きがちです。そのため、元金が減らずに完済に苦しむ人が多いといえます。

そこで今回は、カードローンのご利用残高とは何かを踏まえた上で、なぜ元金が減らないのか、カードローンの返済方式とは何なのか、元金を減らすためにはどうしたら良いのかなど、詳しくご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

なぜカードローンは元金が減りづらいの?

『毎月カードローンの返済をしているのに、いつまでも完済することができない!』。このような経験をしたことがある方は、少なくありません。なぜ滞りなく返済しているにもかかわらず、カードローンの残高が減らないのでしょうか。

考えられる理由はいくつかありますが、代表的なものを3つピックアップしてみました。以下にまとめましたので、参考にしてください。

1.元金に充てられている金額が少なすぎる

カードローンの場合、必ず『最低返済額』が設定されています。借入額に応じて最低返済額は変動しますが、設定されている最低返済額はカードローン会社によって様々です。

たとえばアコムの場合、10万円の借入額に対して最低返済額は3,000円。みずほ銀行の場合は、10万円の借入額に対して最低返済額は1万円です。いうまでもなく、元金に充てられている金額が多いのは、みずほ銀行であることが分かります。

最低返済額が低いと、返済しやすいといったメリットがあることは否めません。しかし、最低返済額で返済し続けてしまうと、元金が減らない原因となってしまうのです。

2.借入と返済を繰り返している

たとえば、借入限度額が10万円だったとしましょう。3万円借入し、月々の返済額は5,000円にすると決めたとします。シンプルに解説するために、利息は含めていません。

完済まで新たな借入をしない場合、単純計算で6回返済すれば借金を返すことができます。しかし、3万円借入をしたあと、更に1万円借入をした場合、当然のことながら返済期間は2回分長くなります。

多くの方は、完済する前に何度か借入をしてしまう傾向にあります。また、先述したとおり、最低返済額で返済しているケースがほとんどです。

当然、新たに借入をした分、元金は増えていきます。そのため、結果的にカードローンの元金が減らないといった事態を引き起こしてしまうのです。

3.金利が高い

金利が高いと、支払う利息は高くなります。更にいうと、月々の返済額によって元金に充当される金額が少なくなることがあるため、なかなか元金が減らないといった現象が起こってしまうのです。

具体的な例を挙げて解説していくことにしましょう。たとえば、アコムで10万円借入をした際の年金利は18%です。一方、三菱東京UFJ銀行バンクイックの場合、10万円の借入に対し年金利は14.6%となります。

以下の表をご覧ください。それぞれ10回払いで返済した場合、以下の通りとなります。

アコムの場合

回数 返済金額 元金 利息 残高
1
10,843
9,364
1,479
90,636
2
10,843
9,503
1,340
81,133
3
10,843
9,643
1,200
71,490
4
10,843
9,786
1,057
61,704
5
10,843
9,931
912
51,773
6
10,843
10,078
765
41,695
7
10,843
10,227
616
31,468
8
10,843
10,378
465
21,090
9
10,843
10,531
312
10,559
10
10,715
10,559
156
0
合計
108,302
100,000
8,302
0

三菱東京UFJ銀行バンクイックの場合

回数 返済金額 元金 利息 残高
1
10,681
9,465
1,216
90,535
2
10,681
9,580
1,101
80,955
3
10,681
9,697
984
71,258
4
10,681
9,815
866
61,443
5
10,681
9,934
747
51,509
6
10,681
10,055
626
41,454
7
10,681
10,177
504
31,277
8
10,681
10,301
380
20,976
9
10,681
10,426
255
10,550
10
10,678
10,550
128
0
合計
106,807
100,000
6,807
0

今回は、借入額が10万円だったため、元金の減り具合に大きな差はありませんでした。しかし、元金の減りが早いのはバンクイックであることが分かります。

このように、金利が高いとどうしても元金充当分が少なくなるため、返済をしても元金が減らないと感じることがあるのです。

元金と利息の関係性について

カードローンの元金と利息の関係性ですが、一般的には『元金に応じた利息を上乗せして、毎回返済すれば良い』程度にしか捉えられていません。

できるだけ利息を支払わずに返済をするためには、元金と利息の関係性を正しく理解する必要があります。

今一度、先ほどのアコムの返済表をご覧ください。

回数 返済金額 元金 利息 残高
1
10,843
9,364
1,479
90,636
2
10,843
9,503
1,340
81,133
3
10,843
9,643
1,200
71,490
4
10,843
9,786
1,057
61,704
5
10,843
9,931
912
51,773
6
10,843
10,078
765
41,695
7
10,843
10,227
616
31,468
8
10,843
10,378
465
21,090
9
10,843
10,531
312
10,559
10
10,715
10,559
156
0
合計
108,302
100,000
8,302
0

最終の支払い月を除き月々の返済額は一定ですが、返済回数を重ねていくごとに利息額が減少していることが分かります。つまり、早い段階で元金を減らすことができれば、余計な利息を支払わずに済むということです。

早い段階で元金を減らすためには、返済回数をできるだけ短くするしかありません。つまり、定期的に臨時返済を行うか、最低返済額以上の返済額で借金を返していくことになります。

ようするに、利息は必ず支払うことになるものの、元金を自らコントロールすることで、負担する利息額を抑えることができるのです。

各カードローン会社の返済方式について

カードローンの元金が減らないもう1つの理由として、『返済方式を理解していない』ことが挙げられます。

各カードローン会社の返済方式はそれぞれ異なるため、カードローンの元本残高を無理なく減らす方法も返済方式に合わせる必要があるのです。

まずは、各カードローン会社の返済方式をご紹介しながら、抑えておきたいポイントを3つご紹介していきます。各カードローン会社の返済方式を以下にまとめましたので、参考にしてください。

カードローン 返済方式
銀行系 三菱東京UFJ銀行バンクイック 残高スライド元利定額
三井住友銀行 残高スライド元利定額
みずほ銀行 残高スライド方式
イオン銀行カードローン 残高スライド方式
新生銀行 レイク 残高スライドリボルビング方式、
元利定額リボルビング方式
オリックス銀行 残高スライドリボルビング方式
楽天銀行 残高スライドリボルビング返済方式、
元利込定額返済
セブン銀行 元加(がんか)方式
じぶん銀行 残高スライドリボルビング方式
りそな銀行 残高スライド方式
消費者金融系 アコム 定率リボルビング方式
プロミス 残高スライド元利定額返済方式
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
モビット 借入後残高スライド元利定額返済方式
信販系 三井住友カード 毎月元金定額返済
オリコ 元利定額リボルビング方式
ジャックス 元利定額残高スライド
オリックス・クレジット リボルビング払い
クレディセゾン 定額リボルビング方式

上記の表の内容は、各カードローン会社の公式WEBサイトを参考にしています。カードローン会社ごとで返済方式の呼び方が若干異なりますが、呼び方が異なるだけで意味合いは大きく異なりません。なお、抑えておきたいポイントは以下の3つです。

1.『元利定額』、『元金定額』って何が違うの?

ひとことでいうと、『月々の返済額の中に利息額が含まれているかどうか』の違いとなります。消費税でたとえると、内税と外税のようなものです。

具体的にいうと、『元利定額』は返済額の中に利息が含まれている方式。『元金定額』は、返済額の中に利息が含まれていない方式となります。利息が含まれているかどうかの違いによって、一番異なってくるのは『返済期間』です。

言うまでもなく、元金定額の方が返済期間は短くなります。ただし、返済が始まった当初は返済額が多いというデメリットがあるのです。

一方、元利定額は返済額が一定金額となるため返済しやすいのですが、元金が減少しづらいため返済期間が長くなります。

なお、カードローンのほとんどは『元利定額方式』です。

2.『リボルビング方式』と『リボ払い』の違いとは?

リボルビング方式は、『リボ払い』とは全く意味が異なるものです。そもそもリボルビング方式とは、『毎月どのくらいの金額を支払うのか』を決めるルールのことを指しています。

カードローンの返済方式はこの他にもいくつかあるため、のちほど別の項で詳しくご紹介していくことにしましょう。

一方、リボ払いとは、利用件数・利用金額に関係なく、毎月の支払額がほぼ一定となる支払い方法のことです。利用残高に応じて返済金額が決定されます。主に、クレジットカードの支払い方法の1つとして採用されています。

どんなにお金を借りたとしても、月々の支払い額が増えることはないため、返済負担を軽減することが可能です。しかし、元金が減りづらいことから、返済期間が長期化しやすくなります。

3.『残高スライド』って、何がスライドしているの?

多くのカードローン会社では『残高スライドリボルビング方式』と呼ばれる返済方式を採用しています。しかし『残高スライド』といわれても、何がスライドするのか全く想像がつかないものです。

簡単にいうと、スライドするのは最低返済金額です。借入残高に合わせて最低返済金額が変動するといった意味合いとなります。とはいえ、なぜ借入残高に合わせて、最低返済金額を変動させる必要があるのでしょうか。

先ほども少しだけ触れましたが、リボルビング払い(リボ払い)とは、『利用件数・利用金額に関係なく、毎月の支払額がほぼ一定となる支払い方法』であると解説しました。つまり借入残高が増えたとしても、月々の返済額は変わりません。

ということは、借入残高が高額になると、元金が全く減少しないといった事態を招いてしまうのです。そこで登場したのが『残高スライドさせる仕組み』でした。

たとえば、借入残高が10万円のときは3,000円。20万円のときは5,000円といった具合に、最低返済額を変動させることによって、一定の割合で元金が減少するようにしたのです。

残高スライドという文言だけを見ると、難しく捉えてしまうものですが、『借入残高に応じて返済額が変わる』とだけ覚えておけば問題ありません。

カードローンの返済方式は4つに分類される

カードローンの返済方式は、大きく分けると4つに分けることができます。概要を以下にまとめましたので、参考にしてください。

元利均等返済

月々の返済金額の中に、元金と利息が含まれている返済方式です。

元金均等返済

元金のみ毎月一定額となる返済方式です。事前に告知されているカードローンの残高は元金であることが大半ですので、別途利息が加わるイメージとなります。なお、元金に合わせて返済額が変動します。

分割払い

カードローンでは、ほぼ導入されていない返済方式です。利用のたびに支払い額が分割されるため、支払いが重なってしまうと返済額の負担が大きくなります。

リボルビング払い

大きく分けると、『定率リボルビング方式』、『定額リボルビング方式』、『残高スライドリボルビング方式』の3つに分かれます。

また、この3つの支払い方式は、更に細かく分けることができます。以下の表にまとめましたので、参考にしてください。

定率リボルビング方式 元利定率リボルビング方式 毎月の〆日の借入残高に利息を加えた金額を指定された割合で返済する。
元金定率リボルビング方式 毎月の〆日の借入残高に定率をかけた金額に利息をプラスして返済する。
定額リボルビング方式 元利定額リボルビング方式 毎月の支払い額は同じ。支払い額の中に利息は含まれる。
元金定額リボルビング方式 毎月、元金の返済額は同じ。借入残高に合わせて利息計算するため、支払い額が変動する。
残高スライドリボルビング方式 残高スライド定額方式 『残高スライド元利定額リボルビング方式』、『残高スライド元金定額リボルビング方式』の2つに分かれる。
違いを簡潔にいうと、元金が減少しづらいのが『残高スライド元利定額リボルビング方式』。
元金のみが定額となる『残高スライド元金定額リボルビング方式』の方が短期間で完済しやすい。
残高スライド定率方式 『残高スライド元利定率リボルビング方式』、『残高スライド元金定率リボルビング方式』の2つに分かれる。
借入残高に対して定率をかける返済方式であるため、元金が減少しづらい。
できるだけ避けたい返済方式

カードローンの支払い方式はリボルビング方式がほとんど?

結論からいいますと、カードローンの支払い方式はリボルビング払いがほとんどです。なぜ、カードローンの支払い方式はリボルビング払いが多いのかというと、2つの理由が関係しています。

1つは、返済金額が分かりやすいからです。多くのカードローン会社が導入しているのは、『残高スライド定額リボルビング払い』となっています。この件に関しては、前項ですでに述べました。

借入残高によって、最低返済額が変動する返済方式であるため、無理なく元金を減らしながら完済を目指すことができます。

カードローン利用者の多くは、返済中に新たな借入をするケースが目立つため、借入残高に応じて返済額が決まる『残高スライド定額リボルビング払い』は、返済しやすいのです。

2つ目は、カードローン会社の利益が上がりやすい返済方式だからです。リボルビング方式は、借入残高に関係なく元金と利息の割合が常に一定となっています。

そのため、意図的に臨時返済を行うか、毎回多めに返済をしないと、元金が減らず支払い期間が長くなってしまいます。

返済期間が長いということは、利息を多く支払うことにつながるため、結果的にカードローン会社の利益につながるのです。

そもそもカードローンは、無担保で気軽にお金を借りることができる、個人向けの小口金融サービスです。そのため、カードローン会社は無担保でお金を貸す際に、貸し倒れに備えてリクスヘッジしなければなりません。

具体的なリスクヘッジの内容としては、利息収入を得やすい返済方式を導入することや、金利を高く設定することなどが挙げられます。

以上のことから、利用者の利便性と企業側の利益を考えた場合、リボルビング方式が最も腑に落ちる返済方式だったということになります。

つまるところリボルビング方式は、利用者にとって利便性が高く、カードローン会社にとって利益につながる返済方式だったため、カードローンの支払い方式の主流となったのです。

カードローンの元金はどうやって減らすの?

カードローンの元金を減らすためには、どうすればよいのでしょうか。方法は2つあります。以下にまとめましたので、参考にしてください。

1.臨時返済を行う

毎月の返済(約定返済日)とは別に、臨時で返済をしましょう。臨時返済分はすべて元金に充てられるため、一気に元金を減らすことができます。ただし、カードローン会社ごとで、臨時返済が適用される期間は異なるものです。

毎月の返済(約定返済日)や、その前後で臨時返済をすると、通常の返済と区別がつきづらいことから、臨時返済扱いとならないことがあります。

たとえば、三井住友銀行カードローンの場合、毎月定められている返済日前に返済した場合、次回の返済期日は繰越となるのです。そのため、各カードローン会社の公式WEBサイト上を、事前に確認するようにしましょう。

それでも分からない場合は、カードローン契約時か申込み時に、担当者へ確認することをお勧めします。

2.最低返済額以上の金額でお金を返す

最低返済額は、各カードローン会社で異なります。必ず案内がありますので、元金を減らすことを重視するのであれば、最低返済額より多めに返済すようにしましょう。

最低返済額を超えた金額は、すべて元金に充当されるからです。特にリボルビング払いの場合、返済が始まった早いタイミングで元金を減らすようにすると、一気に返済期間が短くなります。

また、借入残高が低額になると、最低返済額も低額となることから、より一層元金が減少しやすくなるため一石二鳥です。

返済が困難なときはおまとめローンで一本化

借入件数が少ない場合は、これまでご紹介した方法で効率的に返済を進めることができるはずです。しかし、借入先が複数個所となる場合は、おまとめローンの活用を検討しましょう。

必ずしもお勧めできるわけではありませんが、『金利が下がる』、『月々の返済額を軽減することができる』、『総返済額を減らすことができる』といったメリットがある場合、より短期間で借金を返済することができるはずです。

おまとめローンを利用する際、すでに返済が滞っていると審査に通過することが困難となるため、深刻な状況に陥る前に利用を検討してください。

なお、おまとめローンは、銀行系、消費者金融系、信販系の一部で扱っている金融商品です。検討しているおまとめローンの金利が低い場合は、どうしても審査が厳しくなる傾向にあります。

その点を踏まえた上で、事前に十分な返済シミュレーションをしながら、借入先を選ぶようにしましょう。

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