カードローンを選ぶ際、もっとも重要な要素が「金利」です。ただ、初めてカードローンを利用する方は、金利は複雑でよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
ネット上のQ&Aサイトを見ても、
「カードローンの金利は、「年○.○○%~○.○○%」というような幅が設定されていますが、この幅は何によって決まるの?」
「カードローンで10万借りたいのですが、金利がよくわかりません。月々の支払い額を出すにはどう計算したら良いのでしょうか」
「カードローンの利息の計算がいくら調べてもわかりません。1日いくらとか、どう計算したらいいですか?」
といった質問がとても多く、金利や利息が難しくて分かりづらいと感じている方がいらっしゃるのが伝わってきました。
私も数字や計算が苦手なので、金利や利息の計算がわからない状態でお金を借りた経験があるのですが、気が付くと利息がどんどん増えて、あやうく破産しかけたことがありました。
その経験から、金利や利息について調べるようにしたのですが、実際に調べてみると意外とシンプルで、そんなに難しくないということがわかりました。
このページではそんなカードローンの金利・利息の基礎知識や計算方法について、初めての方でもわかるように丁寧に解説したいと思います。
カードローンの金利と利息の計算方法を知る前に、まず「金利」と「利息」の意味について解説したいと思います。
カードローンでお金を借りると、借りた金額と併せて「利息」を支払う必要があります。レンタルショップで、DVDやCDを借りるとレンタル料を払いますよね。それと同じように、お金を借りた場合のレンタル料が「利息」になります。
そして、この利息がいくらになるのかを計算するのに使うのが「金利」になります。金利は、「借りている額に対して、支払う利息の割合」のことで、「10%」や「18%」のように、「%(パーセンテージ)」で表します。
例えば、金利10%で20万円を借りた場合、
20万円 × 10% = 2万円
2万円の利息を支払うということになります。
金利は、「日歩(ひぶ)」「月利(げつり)」「年率」の3種類の表示方法がありますが、カードローンの金利を表示する場合は「年率」が使われています。
「年率」というのは、「1年間で何%の利息がかかるか」を示したものです。年率のことを年利と言う場合もありますが、基本的には同じ意味です。
先ほど、金利10%で20万円を借りた場合の計算で、2万円の利息が発生しましたが、これは1年後に支払う利息の金額になります。
簡単にいうと、「金利10%(年率)で20万円を1年間借りると、1年後に2万円の利息を支払う必要がありますよ」ということになります。
銀行や消費者金融などの金融機関では、金利を表示する際に、年率で表示するように義務付けられています。これは、表示を統一することで、金利を比較しやすくするためです。そのため、月利や日歩は、キャッシングやカードローンでは使用されることはありません。
カードローン会社のホームページを見ると、金利は「4.5%~17.8/%」といったように金利に幅をもたせて表記されています。
借入をする際は、この幅の間で金利が決定するのですが、これだと実際にどれくらいの金利が適用されるのかわからないですよね。
カードローン会社によって微妙に違う部分があるのですが、簡単に言ってしまえば、融資額が大きいと下限金利が適用され、融資額が小さいと上限金利が適用されます。
例えば、プロミスは金利が「4.5%~17.8%」で融資限度額「500万円」となっています。 この場合、融資額が10万円のように低い金額の場合、17.8%の金利(上限金利)が適用され、500万円などの高い金額の場合は4.5%の金利(下限金利)が適用されるということになります。
カードローンの金利は、限度額が100万円以上にならない限り、上限金利が適用されることがほとんどです。
例えば、みずほ銀行のケースを見てみると、限度額と金利の適用は下記のようになっています。みずほ銀行の金利は「年2.0%~14.0%」限度額は「800万円」です。
ご利用限度額 | 実質金利 |
---|---|
10万円以上 ~ 100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上 ~ 200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上 ~ 300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上 ~ 400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上 ~ 500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上 ~ 600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上 ~ 800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
※みずほ銀行の金利は、住宅ローンの利用で金利が年0.5%引き下げ。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%
100万円未満では、上限金利の年14.0%が適用されるのがわかります。
このように、初回借入時に上限金利よりも低い金利で契約したい場合は、限度額が100万円以上を希望して審査に通る必要があります。
しかし、カードローンの限度額は、利用実績を積みながら少しずつ増額してもらうことが一般的なので、新規の申込みでは100万円未満の限度額で契約されるケースがほとんどです。
そのため、利用実績がない初回借入時は上限金利が適用されやすいといことになります。
カードローンの金利を比較する際、下限金利(みずほ銀行の場合は年2.0%)に目が行きがちですが、上記でもお伝えした通り、ほぼ上限金利が適用されるので上限金利(みずほ銀行の場合は年14.0%)で比較するようにしましょう。
下記に、代表的な大手銀行カードローンをピックアップしました。
金融機関種別 | カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|---|
銀行 カードローン |
三菱UFJ銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
10~500万円 |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~14.5% |
10~800万円 |
|
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
最大800万円 |
|
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% |
最高800万円 |
|
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
10~800万円 |
|
住信SBIネット銀行カードローン (スタンダードコース) |
8.39%~14.79% |
10~1,200万円 |
|
じぶん銀行じぶんローン | 2.2%~17.5% |
10~800万円 |
|
イオン銀行カードローンBIG | 3.8%~13.8% |
30~800万円 |
|
東京スター銀行カードローン | 1.8%~14.6% |
10~1,000万円 |
|
横浜銀行 | 1.9%~14.6% |
10~1,000万円 |
下限金利だけを見ると、オリックス銀行の「1.7%」が一番低金利のため選びたくなりそうですが、さきほどもお伝えした通り、初回借入時にこの金利が適用されることはまずないので、上限金利の「17.8%」が適用されることになります。
上限金利の17.8%は、プロミスと同じ金利になります。上限金利がプロミスと同じであれば、銀行カードローンよりも、比較的審査に通過しやすいプロミスを選択した方が無難です。
つまり、カードローンを金利で比較する際は、下限金利は無視して、上限金利が14%前後のカードローンを選択した方がお得と言えます。
ここでは、低金利のカードローンを比較しやすいように代表的な銀行カードローンと信販系・消費者金融を上限金利の低い順にピックアップしました。
カードローンで低金利なのは銀行ばかりとなりますが、今回は信販系も取り入れています。まずは以下の表をご覧ください。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース) |
1.59%~7.99% |
10~1,200万円 |
りそな銀行 りそなカードローン |
3.5%~12.475% |
10万円~800万円 |
ソニー銀行カードローン |
2.5%~13.8% |
10万円~800万円 |
イオン銀行カードローン |
3.8%~13.8% |
30~800万円 |
年2.0%~14.0% |
最大800万円 |
|
年1.5%~14.5% |
10~800万円 |
|
楽天銀行スーパーローン |
1.9%~14.5% |
10~800万円 |
1.8%~14.6% |
10~500万円 |
|
東京スター銀行カードローン |
1.8%~14.6% |
10~1,000万円 |
住信SBIネット銀行カードローン (スタンダードコース) |
8.99~14.79% |
10~300万円 |
新生銀行 スマートカードローンプラス |
4.5%~14.8% |
1万円~500万円 |
セブン銀行カードローン |
14.0%~15.0% |
10万円~100万円 |
じぶん銀行じぶんローン |
2.2%~17.5% |
10~800万円 |
1.7%~17.8% |
最高800万円 |
|
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング |
2.5%~18.0% |
10~1,000万円 |
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
三菱UFJニコスローンカード | 6.0%~17.6% |
1~500万円 |
セディナフォーライフDXカード | 8.0%~18.0% |
1~300万円 |
三井住友カードゴールドローン | 3.5%~9.8% |
700万円まで(下限金額不明) |
マネーカードゴールド(セゾン) | 6.47%~8.47% |
200万円(8.47%)/300万円(6.47%) |
オリックスVIPローンカード | 1.7%~16.8% |
30~800万円 |
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% |
1万円~500万円 |
アコム | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
アイフル | 4.5%~18.0% |
1000円~500万円 |
ノーローン | 4.9%~18.0% |
1万円~300万円 |
上記でカードローンの金利を比較する際は、下限金利は無視して、上限金利で比較した方がよいということをお伝えしました。
それを踏まえて上記の表を見ると、一番金利が低い(上限金利が低い)のは、住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース)の「7.99%」になります。
住信SBIネット銀行は、「プレミアムコース」と「スタンダードコース」の2つのコースがあり、それぞれ金利と限度額が違います。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース) |
1.59%~7.99% |
10~1,200万円 |
住信SBIネット銀行カードローン (スタンダードコース) |
8.99~14.79% |
10~300万円 |
それならば、低金利で借りられるプレミアムコースを利用したいと考えるのも当然ともいえますが、この金利コースは、任意で選択することができません。
住信SBIネット銀行カードローンは、2つの金利コースのどちらが適用されるかの判断は、仮審査後に下されることになっています。そのため、申し込み後にしか金利コースが分かりません。
カードローンの金利を比較する際は、上限金利で比較した方がよいとお伝えしましたが、住信SBIネット銀行のようにコースが分かれていて、希望通りの金利で契約できないということもありますので、注意してください。
一部の銀行カードローンは、一定の条件を満たす利用者に対して金利の引き下げを実施しています。金利の引き下げ率は、0.5%が多いようです。
例えば、みずほ銀行の場合は、住宅ローンの利用で「金利を年0.5%」引き下げてくれます。ただ、全ての銀行カードローンがこのような金利引き下げを実施しているわけではないので、ここでは金利引き下げを実施している銀行カードローンを一覧表で紹介したいと思います。
金利を引き下げる条件 | 金利引き下げ率 | |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 条件1:ミライノ カード(JCB)保有で引落口座設定 条件2:SBI証券口座保有登録済または、当社住宅ローン残高がある |
条件1:年0.1%引下げ 条件2:年0.5%引下げ 条件1と条件2の両方を満たしている:0.6%引下げ |
りそな銀行 | 住宅ローンや給与振込を利用 | 年0.5%引下げ |
みずほ銀行 | 住宅ローンの利用 | 年0.5%引下げ |
じぶん銀行じぶんローン | auユーザーの方限定 | 最大年0.5%引下げ |
ここまで、金利や利息の基礎知識について解説してきましたが、いよいよ本題の利息を求めるための計算方法について解説したいと思います。
利息の計算方法というと、難しい計算式をイメージしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとてもシンプルです。
式にすると下記になります。
式だけを見てもわかりづらいと思いますので、具体例を挙げながら解説したいと思います。
借入額:10万円
金利(年率):18.0%
借入日数(借入期間):1ヵ月(30日)
これを上記の計算式に当てはめれば、利息を求めることができるのですが、ポイントになるのが借入日数(借入期間)です。
計算式では、「〇日 ÷ 365日」と記載されています。この記事の最初の方でもお伝えしましたが、カードローンの金利は、「年率」が使われています。
「年率」というのは、「1年間で何%の利息がかかるか」を示したものです。今回の例では、30日の利用期間なので、利用日数に応じた日割り計算にする必要があります。
そのため、計算式の利用日数は「30日 ÷ 365日」になります。これを踏まえて計算式を作ると
計算の結果、10万円を金利18%で30日借りると、利息は「1,479円」になります。
計算式の理解を深めて頂くために、もう1つ具体例を挙げたいと思います。
借入額:10万円
金利(年率):18.0%
借入日数(借入期間):1日
ネット上のQ&Aサイトを見ると、1日の利息がいくらになるのかを知りたいという方が多かったので、上記の例を挙げてみました。
これも計算式に当てはめれば簡単ですね。
上記の式では、わかりやすくするために1日と記載していますが、通常、掛け算で「1」は省略しますので、
「10万 × 18% ÷ 365日 = 49円」
という式になります。これで1日の利息も簡単に求めることができました。
何度も繰り返しになりますが、カードローンの金利は、「年率」なります。
そのため、下記の条件の場合、
借入額:20万円
金利(年率):15.0%
利用日数(借入期間):12ヵ月(1年間)
20万 × 15% = 3万円
となり、1年間の利息は3万円となります。
そのため、初めてカードローンを借りる方は、20万円を金利15%で借りると年間の利息は、3万円になると思いますよね。
しかし、実際にカードローンを借りた場合は、このような利息にはなりません。なぜなら、カードローンは、毎月決まった日に返済をするルールになっていて、返済をする度に借入額がかわってくるからです。
例えば、上記と同じ条件で毎月1万円を返済したとします。(ここでは計算をわかりやすくするために、1ヵ月を30日として計算します。)
まず、借入日数が30日間の利息を求めます。これは、利息の計算式に当てはめれば簡単ですよね。
20万円 × 15% × 30日 ÷ 365日 = 2,465円(利息)
2,465円。これが1回目の利息です。
カードローンの返済額には、必ず利息が含まれます。
そのため、毎月1万円を返済する場合は、利息が2,465円引かれ、実際に返済に回される額は、
1万円 - 2,465円 = 7,535円
になります。図にすると以下のようなイメージになります。
上記のように、利息が差し引かれ7,535円が返済されたので、
「20万 - 7,535円 = 192,465円」
借入額は、20万円から192,465円に減少しました。
1回目の返済後の借入額に対して利息を計算します。
192,465円 × 15% × 30日 ÷ 365日 = 2,372円
「2,372円」が二回目の利息です。
今回も、1万円の返済額のうち、利息が2,372円引かれ、実際に返済に回される額は、
1万円 - 2,372円 = 7,628円
になります。
2回目の返済で、7,628円が返済に充てられたので、
「192,465円 - 7,628円 = 184,837円」
184,837円と少しずつ借入額が減っているのがわかります。
3回目の返済、4回目の返済も上記のように、返済後の借入額に金利をかけて、また再計算して利息を算出するということを繰り返していきます。
このように、毎月の返済をする度に借入残高が減少していくので、それに応じて利息も毎月少しずつ減少していくということになります。
そのため、最初の話に戻りますが、「20万円を金利15%で借りた時の年間の利息」は、
20万 × 15% = 3万円
という式にはならないということがご理解いただけたでしょうか。
毎月の返済額と利息の関係を理解して頂きたかったので、上記では長々と説明しましたが、利息の総額や毎月の利息額は、プロミスが提供している「シミュレーションツール」を利用すると簡単に調べることができます。
プロミスの返済シミューレーションでは、希望に応じた返済期間・ご返済金額・借入希望額を 入力すると月々と累計の返済額・元金・ 利息・残高をシミュレーション出来ます。
「ご返済シミュレーション」に下記の条件を入力して「シミュレーション実行」すると、
借入額:20万円
金利(年率):15.0%
利用日数(借入期間):12ヵ月(1年間)
下記のように返済計画が表示されました。
回数 | 返済金額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 18,051円 |
15,551円 |
2,500円 |
184,449円 |
2 | 18,051円 |
15,746円 |
2,305円 |
168,703円 |
3 | 18,051円 |
15,943円 |
2,108円 |
152,760円 |
4 | 18,051円 |
16,142円 |
1,909円 |
136,618円 |
5 | 18,051円 |
16,344円 |
1,707円 |
120,274円 |
6 | 18,051円 |
16,548円 |
1,503円 |
103,726円 |
7 | 18,051円 |
16,755円 |
1,296円 |
86,971円 |
8 | 18,051円 |
16,964円 |
1,087円 |
70,007円 |
9 | 18,051円 |
17,176円 |
875円 |
52,831円 |
10 | 18,051円 |
17,391円 |
660円 |
35,440円 |
11 | 18,051円 |
17,608円 |
443円 |
17,832円 |
12 | 18,051円 |
17,832円 |
222円 |
0円 |
累計 | 216,615円 |
200,000円 |
16,615円 |
0円 |
累計の利息額を見ると、「16,615円」という結果になりました。
既にお伝えしている「20万 × 15% = 3万円」で求めた利息の額よりも少ないですよね。これは、毎月の返済をする度に借入残高が減少していくので、それに応じて利息も毎月少しずつ減少しているからということになります。
「ご返済シミュレーション」を利用すれば、このように利息の総額だけでなく、毎月の返済額の内訳(元金 + 利息)も簡単に調べることができますので、ぜひ借入を検討している方や返済計画を立てたい方は、利用してみてください。
上記では、カードローンの金利・利息計算について解説しましたが、他にもさまざまケースで、金利・利息額を知りたくなることがあります。
ここでは、5つのケースを取り上げて金利・利息の求め方について解説したいと思います。
毎月の返済額が決まっていて、どれくらいで完済できるかを知りたい場合は、「ご返済シミュレーション」を利用すれば、簡単に調べることができます。
プロミスの「ご返済シミュレーション」に上記の条件を入力して、シミュレーションを実行しました。
返済終了まで、「20ヵ月」とのことなので、完済は1年と8ヵ月ということになります。
実際に適用される金利の数値は、限度額によってかわりますが、金利が掛かるのは、限度額ではなく借入額になります。
最初の2カ月の利息は、「ご返済シミュレーション」で調べることができます。
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 100,000 |
95,834 |
4,166 |
404,166 |
2 | 100,000 |
96,632 |
3,368 |
307,534 |
3か月目に全額返済した場合の利息の計算は、
307,534円(借入残高) × 10%(金利) × 30日(借入期間) ÷ 365日 =2,527円(利息)
計算の結果、3か月目に全額返済した場合の利息は、「2,527円」になります。
限度額300万で借入額が10万円でも、300万円を借りた場合と同じ利率が適用されます。ただし、カードローンは、利用枠が残っているかぎり、なんどでもその範囲で借りることができてしまいます。
そのため、長く使っていると、借りるというのではなく、まるで預貯金のように「引き出す」という感覚になってしまうので、注意してください。
カードローンは、毎月決まった日に返済をするルールになっているというのは、既にお話しましたが、これを『約定返済』と言います。
『約定返済』というのは、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、簡単にいうと毎月決まった日に返済をする方法のことで、それとは別に好きなタイミングで返済する方法のことを『随時返済』と言います。
カードローンで借入をした場合、約定返済(月に1回の返済)が必要で、毎月支払うべき最低限の金額を「最低返済額」といいます。
約定返済
あらかじめ、決められた日に返済する方法です。各カードローン会社によって対応は若干異なりますが、例えばプロミスの場合『5日、15日、25日、月末』の中から都合が良い日を決めて、毎月その日に返済することになります。
臨時返済
特に返済日は決まっておらず、好きなタイミングで返済することができる方法です。カードローンの返済では、随時返済だけを選択することはできず、あくまでも約定返済と併せて利用することになります。
たとえば、臨時収入があったり、ボーナスが支給された際に多めに返済することが可能です。随時返済でお金を返した場合、すべて元金に充当されるため利息節減につながります。
毎月の最低返済額が少ないと、月々の支払いが楽になりますが、この最低返済額には利息が必ず含まれているため、毎月最低返済金額だけ返済をしていると、元金がなかなか減少せず、結果的に利息が増えていくことにつながります。
最低返済額によって、どれくらい利息に違いがあるのを知りたい場合は、返済シミューレーションが便利です。
下記の条件で、利息の総額を比較してみました。
金利:15.0%
借入額:10万円
最低返済額:2,000円、4,000円、6,000円、8,000円、10,000円
借入額 | 最低返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|
10万円 | 2,000円 |
79回 |
57,843円 |
10万円 | 4,000円 |
31回 |
20,634円 |
10万円 | 6,000円 |
19回 |
12,829円 |
10万円 | 8,000円 |
14回 |
9,417円 |
10万円 | 10,000円 |
11回 |
7,497円 |
最低返済額が2,000円の時は、利息の総額が57,843円と借入額の半分以上の金額になっています。返済回数も79回なので、6年以上も返済することになります。
最低返済額を4,000円にすると、返済回数も半分以下になり、利息の総額は約3分の1まで減少します。最低返済額を2,000円増やすだけで、これだけ利息額が変わってくるのはちょっとびっくりですね。
このように、最少返済額が少ないと利息が増えていくということがご理解頂けたかと思います。
先ほどは、金利15.0%で最低返済額だけ条件を変えて利息額を比較してみましたが、金利が違う場合は、どういった結果になるのでしょうか?
今回は、下記の条件で、利息の総額を比較してみました。
金利:15%と7.5%
借入額:10万円
最低返済額:2,000円、4,000円、6000円、8,000円、10,000円
金利 | 最低返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|
7.5% | 2,000円 |
61回 |
20,240円 |
7.5% | 4,000円 |
28回 |
9,064円 |
7.5% | 6,000円 |
18回 |
5,926円 |
7.5% | 8,000円 |
14回 |
4,441円 |
7.5% | 10,000円 |
11回 |
3,587円 |
金利 | 最低返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|
15.0% | 2,000円 |
79回 |
57,843円 |
15.0% | 4,000円 |
31回 |
20,634円 |
15.0% | 6,000円 |
19回 |
12,829円 |
15.0% | 8,000円 |
14回 |
9,417円 |
15.0% | 10,000円 |
11回 |
7,497円 |
金利7.5%と金利15.0%の金利差はちょうど半分ですが、各最低返済額の利息総額を見ると、半分以下の利息になっています。
最低返済額2,000円で見てみると、金利7.5%が「20,240円」、金利15.0%が「57,843円」なので、約3倍ほど違いがあります。
これだけ見ると、やはり低金利のカードローンを借りた方が、利息を低く抑えることできるということがわかりますが、最低返済額が変わってくると状況も変わってきます。
例えば、金利7.5%で最低返済額2,000円だと利息総額が「20,240円」に対し、金利15.0%で最低返済額が6,000円だと利息の総額が「12,829円」のため、金利が高くても利息の総額が低くなります。
このように、金利が低くても最低返済額によっては、金利が高い(今回のケースでは2倍も高い)方が利息が低くなることがありますので、最低返済額を設定する際は十分注意してください。
カードローンの最低返済額については、丁寧に解説したこちらのページもチェックしてみてください。
カードローンの月々の最低返済額はいくら?返済額が少ない会社を徹底比較!
金利 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資時間 | 最短1時間 |
金利 | 4.5%~17.8% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資時間 | 最短1時間 |
金利 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資時間 | 最短即日も可能 |