カードローンには、必ず最低返済額が設けられています。ようするに、『毎月最低限これだけのお金を返してください』といった目安となる金額のことです。最低返済額が少ないと、月々の支払いが楽になりますが、果たしてそのような返済方法は得策なのでしょうか。
そこで今回は、カードローンの月々の最低返済額について取り上げながら、銀行カードローン・消費者金融系カードローン最低返済額の比較、最低返済額で返済を続けるとどうなるのかなど、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
カードローンの最低返済額とは、『必ず支払わなければならない返済金額』のことを指しています。カードローン会社ごとで異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。
借入金額によっても最低返済額は異なりますが、一般的には50万円までの借入額であれば、3,000円から5,000円程度となっています。
ちなみに、この最低返済額には利息が必ず含まれているため、『今月は出費が多くてピンチ!』といったときでも、最低返済金額さえ返済していれば延滞にはなりません。
ただし、最低返済金額の大半は利息となるため、毎月最低返済金額だけ返済をしていると、元金がなかなか減少しないことにつながります。つまり、いつまで経っても借金が減らないといった事態に陥ってしまうのです。
その時々のお財布事情に合わせながら、ごく稀に最低返済金額のみ返済をする分には良いのですが、計画的に返済をしていかないと、後々自分の首を絞めることになります。
なお、先程も少し触れましたが、カードローン会社ごとや借入金額によって、最低返済額は異なるものです。そのため、A社の最低返済金額は3,000円であっても、B社最低返済金額は1万円といったことが多々あります。
このあたりの事情を知らずにお金を借りてしまうと、返済に行き詰ることがあるため注意しましょう。
それだけではなく、最低返済金額で返済をするということは、その分、返済期間が長くなって利息が増えることを忘れてはなりません。
この項では、銀行カードローンの月々の最低返済額の目安について解説していきます。10万円以下、50万円以下、100万円以下を借りた時の、毎月の最低返済額を表にまとめました。
なお今回は、銀行カードローン大手の三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの例を活用しています。まずは以下の表をご覧ください。
借入残高(年8.1%超) | 最低返済額 | 借入残高(年8.1%以下) | 最低返済額 |
---|---|---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円以下 |
1,000円 |
50万円以下 | 10,000円 |
50万円以下 |
5,000円 |
100万円以下 | 20,000円 |
100万円以下 |
10,000円 |
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの場合、平成25年3月25日以降に契約した方と、それ以前に契約した方とでは、最低返済額が異なります。
そのため、平成25年3月25日以前に契約をしている場合は、最低返済額の減額を申し出ることが可能です。
なお、平成25年3月25日以前に契約した方は表の左側、平成25年3月25日以降に契約した方は、表の右側の金額が最低返済額となっています。それぞれの違いを以下にまとめましたので、参考にしてください。
三菱UFJ銀行バンクイックの場合は上記の通りですが、その他の銀行はまた内容が異なります。三菱UFJ銀行バンクイックは、銀行系カードローンの中で、最低返済額が低いカードローンサービスです。
そのため、他行のカードローンを利用する際は、上記の金額より最低金額はやや高くなると考えていた方が良いかもしれません。
なお、大手銀行カードローンの最低返済額は、以下の表の通りとなります。まずはこちらの表をご覧ください。
カードローン会社 | 金利 | 最低返済額 | ||
---|---|---|---|---|
10万円 | 50万円 | 100万円 | ||
三井住友銀行 | 年1.5%~14.5% |
2,000円 |
10,000円 |
15,000円 |
みずほ銀行 | 年14.0% ※住宅ローンの利用で金利が年0.5%引き下げ。 引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5% |
2,000円 |
6,000円 |
10,000円 |
新生銀行レイク | 18.0% (100万円/15%) |
3,000円 |
12,000円 |
21,000円 |
楽天銀行 | 14.5% |
2,000円 |
4,913円 |
8,123円 |
オリックス銀行 | 17.8% |
3,000円 |
9,000円 |
15,000円 |
総合的に見て最低支払金額が低かったのは、楽天銀行でした。ただし、楽天銀行の場合、返済日によって若干最低支払金額が異なります。
今回は、毎月1日を返済日として算出しましたが、楽天銀行の返済日は、1日の他に12日、20日、27日があります。
1日、12日、20日は誰でも返済日として指定できますが、27日に関しては引き落とし口座を楽天銀行の口座にした方のみ指定することが可能です。ちなみに、他の返済日でシミュレーションをすると返済額が異なるケースがありました。
以下の表にまとめましたので、参考にしてください。つまるところ、楽天銀行のカードローンを利用する場合は、最低支払金額だけではなく、返済日も気にした方が良いということになります。
カードローン会社 | 金利 | 返済日 | 最低返済金額 | ||
---|---|---|---|---|---|
10万円 | 50万円 | 100万円 | |||
楽天銀行 | 14.50% |
12日 |
2,040円 |
4,884円 |
8,206円 |
20日 |
2,000円 |
4,888円 |
8,126円 |
||
27日 |
2,000円 |
4,913円 |
8,148円 |
それから、三井住友銀行のカードローンは、トータルしてみると返済額は低めです。10万円までの借入であれば、上記の銀行カードローンの中で、最も少ない支払い金額となりました。
また、みずほ銀行は最低支払金額が2,000円からとなっているため、月々の返済金額を抑えたい方には不向きだといえそうです。
このように、銀行カードローン会社ごとで最低支払金額は全く異なります。返済しやすい最低支払金額が設定されている、銀行カードローンを利用しましょう。
この項では、消費者金融系カードローンの月々の最低返済額の目安についてみていくことにします。
前項と同様、10万円以下、50万円以下、100万円以下を借りた時の、毎月の最低返済額を表にまとめました。
今回は、消費者金融系カードローン大手アコム、アイフルの例を活用しています。まずは以下の表をご覧ください。
借入残高(年18%以上) | 最低返済額 |
---|---|
10万円以下 | 3,000円 |
50万円以下 | 15,000円 |
100万円以下 | 30,000円 |
借入残高(年18%以上) | サイクル制 | 約定日制 |
---|---|---|
10万円以下 | 5,000円 |
4,000円 |
50万円以下 | 15,000円 |
13,000円 |
100万円以下 | 30,000円 |
26,000円 |
アコムとアイフルの場合、どちらも年利18%となっていますが、最低返済金額は若干異なります。特に注目したいのは、アイフルの最低返済額です。アイフルの場合、返済方式によって金額が異なるのが分かります。
2つの返済方式を簡単に解説すると、サイクル制は返済日翌日から35日後が次回の返済日となる方式のことを指しています。そのため、返済期日の前であっても返済をすることが可能です。
一方、約定日制ですが、毎月一定の返済日を指定することができる返済方式となっています。サイクル制とは異なり、返済期日までの10日間の間が返済期間となるため、その間にATMなどから返済をするのです。
なお、返済方法を口座振替にしている場合は、指定した口座から自動引き落としとなります。表の中でご紹介したとおり、最低返済額は約定日制の方が低めです。
アイフルを利用した際、どちらの返済方式を選択すれば良いのか迷った場合は、約定日制での返済を選択すると負担が少なくて済むということになります。
ちなみに、消費者金融系のカードローンは、金利が年18%となっているケースがほとんどです。そのため、アイフルのように返済方法を選択できる場合を除いて、おおよそアコムと同じくらいの最低返済額になると考えていて問題ありません。
続いて、プロミスとSMBCモビットの場合も見ていくことにしましょう。まずは以下の表をご覧ください。
借入残高(年17.8%) | 最低返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
50万円以下 | 13,000円 |
100万円以下 | 26,000円 |
借入残高(年18.0%) | 最低返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
50万円以下 | 13,000円 |
100万円以下 | 26,000円 |
ご覧の通り、プロミスもSMBCモビットも同じ最低返済額となりました。このように、全く同じ最低返済額となった場合は、金利が低いカードローン会社を利用しましょう。
今回の場合ですと、SMBCモビットよりもプロミスの方が金利は低いため、プロミスを利用した方が総返済額を抑えることができます。
ちなみに、実際に計算してみると分かりますが、プロミスは1,000円単位で返済額が繰上げとなります。この辺りの計算方法は、カードローン会社で異なりますので、事前にシミュレーションをして確認するようにしましょう。
ここまでのお話をまとめますと、消費者金融系カードローンを利用する際に、最低返済額でカードローン会社を選ぶのであれば、まずは借入残高に合わせて選択した方が良いということになりそうです。
たとえば、10万円までしか借入しないのであれば、月々3,000円からのアコムが適しています。
一方、50万円、100万円を借り入れる場合は、アイフル、プロミス、SMBCモビットの中から選択することになりますが、上記の表のとおり、アイフルのサイクル制での支払いを除いて最低支払額は3社とも同額です。
このような場合は、金利が最も低いプロミスを選択すると、最低支払額と総支払額の両方を軽減することができます。
最低返済額が一番安いカードローン会社は、一体どこなのでしょうか。結論からいいますと、最低返済額は金利と借入残高によって異なるため、一概に言い切ることはできません。
そのため、この項では10万円以下、50万円以下、100万円以下を借り入れた場合の最低返済額を比較していくことにします。
今回比較するのは、アコム、プロミス、SMBCモビット、三菱UFJ銀行カードローンバンクイック、みずほ銀行、オリックス銀行の6社です。まずは、以下の表をご覧ください。
カードローン | 金利 | 最低返済額 | ||
---|---|---|---|---|
10万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 | ||
アコム | 18.0% |
3,000円 |
15,000円 |
30,000円 |
プロミス | 17.8% |
4,000円 |
13,000円 |
20,000円 |
SMBCモビット | 18.0% |
4,000円 |
13,000円 |
26,000円 |
三菱UFJ銀行 | 13.6%~14.6% ※借入利率 年8.1%超の場合 |
2,000円 |
10,000円 |
20,000円 |
みずほ銀行 | 年14.0% |
2,000円 |
6,000円 |
10,000円 |
オリックス銀行 | 17.8% |
3,000円 |
9,000円 |
15,000円 |
上記の図は、あくまでも大手カードローン会社の一部の情報です。そのため、他にも多数のカードローン会社をピックアップしていくと、最低返済額がより安いカードローンが見つかる可能性は十分考えられます。
とはいえ、この表からすると、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックが最も安いといえそうです。
最低返済額だけ返済をしているにもかかわらず、つい借金を返済している気分になってしまうケースが目立ちます。しかし、このような返済方法では、元金はほとんど減少しません。
そのため、返済しているというよりも、返済を先延ばしにしているだけということになります。ようするに、最低返済額で返済を続けていると、結果的に損をすることになるのです。
もう少々詳しく見ていくことにしましょう。分かりやすくするために、アコムの事例を使って解説していきます。
まずは以下の表をご覧ください。アコムで10万円借入した際の、シミュレーション結果をまとめたものです。
左側は最低返済額(3,000円)で返済した場合のシミュレーション結果。右側は、毎月1万円ずつ返済した場合のシミュレーション結果となります。
最低返済額(3,000円) | 毎月1万円ずつ | |
---|---|---|
返済回数 | 47回 |
11回 |
利息総額 | 38,781円 |
9,018円 |
返済総額 | 138,781円 |
109,018円 |
言うまでもなく、最低返済額で返済した方が損をしていることが分かります。今回は、借入額を10万円としてシミュレーションしましたが、借入金額が高額になると更に損をすることになるのは言うまでもありません。
カードローンを利用している方の多くは、毎月の返済額をできるだけ少なくして、家計に負担を掛けないよう無理のない返済計画を立てています。
しかし、無理をしたくないからといって、最低返済額で返済を続けることは避けたいものです。
なぜなら、いつまで経っても完済することができないからです。余裕があるときは多めに返済をして、早めに元金を減らすようにしましょう。
返済期間は短い方が得だということは分かりましたが、利息とどのような関係性があるのでしょうか。詳しく見ていくことにしましょう。
まず抑えておきたいのは、『返済期間によって利息額は異なってくる』ということです。返済期間が短いほど、利息分の負担は軽減されます。つまり、総額で返済する金額を抑えることができるのです。
別の言い方をすると、『返済期間が長くなるほど、利息分として支払う金額が高くなる』ということになります。これだけでは非常に分かりづらいため、例を用いて解説していくことにしましょう。
今回は、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックで30万円借りた場合の利息と返済期間を比較していくことにします。5つのパターンを想定しましたので、まずは以下の図をご覧ください。
金利:13.6%~14.6%
借入額:30万円
返済回数 | 12回 | 24回 | 36回 | 48回 | 60回 |
---|---|---|---|---|---|
利息総額 | 24,245円 |
47,725円 |
72,256円 |
97,825円 |
124,410円 |
返済総額 | 324,245円 |
347,725円 |
372,256円 |
397,825円 |
424,410円 |
12回で返済した場合と、60回で返済をした場合を比較すると、利息総額が100,165円異なることが分かります。
このことからも、冒頭でお伝えしたとおり『返済期間が長くなるほど、利息分として支払う金額は高くなる』といえるのです。
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックは、カードローン会社の中では低金利なサービスであるため、消費者金融系のアコムなどと比較すると利息額は少なめとなっています。
ちなみに、アコムで同じシミュレーションをした場合、以下の通りとなりました。
金利:18%
借入額:30万円
返済回数 | 12回 | 24回 | 36回 | 47回 |
---|---|---|---|---|
利息総額 | 29,548円 |
58,423円 |
88,681円 |
117,607円 |
返済総額 | 329,584円 |
358,423円 |
388,681円 |
417,607円 |
アコムの場合、年利18%だと返済回数が最大で47回までとなっているため、上記のような結果となりました。12回で返済した場合と、60回で返済をした場合を比較すると、利息総額が88,023円異なることが分かります。
先程の三菱UFJ銀行カードローンバンクイックと、利息総額を比較してみましょう。12回が5,339円、24回が10,698円、36回が16,425円とその差は歴然です。
36回以降の返済回数になると、アコムは46回と1回分少なくなりますが、三菱UFJ銀行バンクイックの47回と比較すると19,782円の違いがありました。返済回数が1回分違うだけにもかかわらず、これだけの差が出てしまうのです。
アコムと三菱UFJ銀行バンクイックの場合は、金利が3%ちょっと異なるため、利息や返済総額の金額がより大きくなってしまいました。これは、今回の2社だけに限らず、他社のカードローンでも同じ現象が見られます。
金利は低いに越したことはありませんが、それ以上に返済期間や利息について把握しておかないと、返済が家計に与える負担は増すばかりとなるのです。
これまで、最低返済額について様々な視点から解説しました。この項では、最低返済額で返済を続けて完済に至った場合の、返済回数、支払い利息、支払い総額を比較していくことにします。
借入金額を、10万円、30万円、50万円、70万円、100万円とし、最低返済額で返済した場合の、返済回数、支払い利息、支払い総額を以下の表にまとめました。
今回シミュレーションするカードローン会社は、アコム、ノーローン、アイフル、三菱UFJ銀行カードローンバンクイック、みずほ銀行、三井住友銀行の6社です。まずはこちらをご覧ください。
以下の図は、各社の最低返済額を表しています。
なお、アコムやノーローン、アイフルは無利息期間がありますが、便宜上省略しています。
カードローン | 金利 | 最低支払金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
10万 | 30万 | 50万 | 70万 | 100万 | ||
アコム | 18.0% |
3,000円 |
9,000円 |
15,000円 |
21,000円 |
30,000円 |
ノーローン | 18.0% |
3,000円 |
9,000円 |
15,000円 |
21,000円 |
30,000円 |
アイフル | 18.0% |
5,000円 |
13,000円 |
15,000円 |
21,000円 |
30,000円 |
三菱UFJ銀行 | 年13.6%~14.6% |
2,000円 |
6,000円 |
10,000円 |
14,000円 |
20,000円 |
みずほ銀行 | 年14.0% |
2,000円 |
4,000円 |
6,000円 |
8,000円 |
10,000円 |
三井住友銀行 | 年1.5%~14.5% |
2,000円 |
6,000円 |
10,000円 |
12,000円 |
15,000円 |
最低支払金額が最も低いのは、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックです。その他でいうと、三井住友銀行も低いといえます。
また消費者金融系カードローンのアコム、ノーローン、プロミスはほぼ同じ結果です。アイフルは借入額が10万円と30万円のときのみ、他社よりも少々高くなっています。
次に、上記のデータを参考にしながら、返済回数、支払い利息、支払い総額を順に見ていくことにしましょう。
カードローン | 金利 | 最低支払金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
10万 | 30万 | 50万 | 70万 | 100万 | ||
アコム | 18.0% |
47回 |
47回 |
47回 |
47回 |
47回 |
ノーローン | 18.0% |
47回 |
47回 |
47回 |
47回 |
47回 |
アイフル | 18.0% |
25回 |
30回 |
51回 |
51回 |
51回 |
三菱UFJ銀行 | 年13.6%~14.6% |
168回 |
168回 |
168回 |
168回 |
168回 |
みずほ銀行 | 年14.0% |
76回 |
76回 |
76回 |
76回 |
76回 |
三井住友銀行 | 年1.5%~14.5% |
120回 |
120回 |
120回 |
120回 |
120回 |
各カードローン会社が公開している、シミュレーションツールを利用すると、最大返済回数が設けられていました。たとえば、アコムやノーローンのツールを利用すると分かりますが、47回以上に分割して返済をすることはできません。
このようなカードローン会社は、借入金額が少ないと利息分の割合が大きくなりますが、借入金額が高額になると元金の枠が増える傾向にあります。
また、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの場合ですが、最大返済回数は168回となっていました。
168回にもなると月々支払う最低金額が少なくなることから、月単位で家計に与える負担は少ないといえますが、長期的にみるとかなりの負担となるものです。結果的に、なかなか元金が減らずに完済できない状況に陥ってしまいます。
カードローン | 金利 | 最低支払金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
10万 | 30万 | 50万 | 70万 | 100万 | ||
アコム | 18.0% |
38,781円 |
116,416円 |
194.050円 |
271,685円 |
388,142円 |
ノーローン | 18.0% |
38,107円 |
114,383円 |
190.658円 |
266,938円 |
381,353円 |
アイフル | 18.0% |
23,709円 |
85927円 |
250.686円 |
350,978円 |
501,415円 |
三菱UFJ銀行 | 年13.6%~14.6% |
135044円 |
405,752円 |
676.462円 |
947,168円 |
1,352,041円 |
みずほ銀行 | 年14.0% |
50,896円 |
152,809円 |
254,720円 |
356,643円 |
509,511円 |
三井住友銀行 | 年1.5%~14.5% |
89,787円 |
269,634円 |
449.487円 |
629,335円 |
899,265円 |
次に、最低返済額で返済した場合の支払い利息を見ていくことにしましょう。三菱UFJ銀行カードローンバンクイック、三井住友銀行がダントツで高いことが分かります。
最低支払金額さえ払っていれば、延滞したことにはなりませんが、返済回数が多ければ多いほど利息の負担は大きくなってしまうのです。
カードローン | 金利 | 最低支払金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
10万 | 30万 | 50万 | 70万 | 100万 | ||
アコム | 18.0% |
138,781円 |
416,416円 |
694,050円 |
971,685円 |
1,388,142円 |
ノーローン | 18.0% |
138,107円 |
414,383円 |
690,658円 |
966,938円 |
1,381,353円 |
アイフル | 18.0% |
123,709円 |
385,927円 |
750,686円 |
1,050,978円 |
1,501,415円 |
三菱UFJ銀行 | 年13.6%~14.6% |
235,044円 |
705,752円 |
1,176,462円 |
1,647,168円 |
2,352,041円 |
みずほ銀行 | 年14.0% |
150,896円 |
452,809円 |
754,720円 |
1,056,643円 |
1,509,511円 |
三井住友銀行 | 年1.5%~14.5% |
189,787円 |
569,634円 |
949,487円 |
1,329,335円 |
1,899,265円 |
上記の表は、最低返済額で完済に至った場合の支払い総額です。現実問題として、このような支払い方法で完済する人は稀ですが、多重債務者の多くは上記のような状況となっています。
また、あくまでも途中借入がないことを想定して算出しているため、返済と借入を繰り返している方は、上記以上の金額を支払っていることになるのです。
表の中の金額を見ると、最低支払額が一番低かった三菱UFJ銀行カードローンバンクイックが最も高い支払い総額となりました。
たった10万円の借入だったにもかかわらず、最低返済額で完済をすると倍以上の金額を返済していることが分かります。
以上のことから、カードローンの年間返済額は、計画性を持って返済をしていないと高額になるといっても過言ではありません。
『返済回数はできるだけ少なく』、『1回の支払い額はできるだけ多めに』が、一番家計に負担を与えづらい返済方法なのです。
カードローンの返済方式は、リボルビング払いが主流です。しかし、各カードローン会社の公式ホームページを見ると、返済方式に種類があることが分かります。
この項では、前項でピックアップしたカードローン会社の返済方式をみながら、概要について解説していくことにしましょう。
まずは、各社の返済方式を以下の表にまとめましたので、こちらをご覧ください。
カードローン | 返済方式 |
---|---|
アコム | 定率リボルビング方式 |
ノーローン | 借入金額スライドリボルビング方式 |
アイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
三菱UFJ銀行 | 借入金額スライドリボルビング方式 |
みずほ銀行 | 残高スライド方式 |
三井住友銀行 | 残高スライド方式 |
表の中に記載した返済方式は、各カードローン会社が公式WEBサイトで案内していた文言をそのまま掲載しています。そのため、同じ返済方式のことを指していても、カードローン会社ごとで呼び方が違うといったことがあるようです。
とはいえ、上記すべてのカードローン会社で『リボルビング方式』となっていることが分かります。それぞれの返済方式の概要を以下にまとめました。ひとつずつ見ていくことにしましょう。
簡単に解説すると、『最後に借入をしたときの残高』に対して、金融機関が予め決めている割合を掛けた金額を返済する方式のことを指しています。アコムを事例として、もう少々詳しくみていくことにしましょう。
アコムの金利を18%と仮定します。その場合、最後に借入したときの残高に掛ける割合は、借入限度額1万円から30万円まで『4.20%』、30万円から100万円未満まで『3.0%』と決まっているのです。
つまり、『最後に借入をしたときの残高』に対して、借入限度額が30万円までであれば『4.20%』、30万円以上100万円未満ならば『3.0%』を掛けるのです。このときに算出された金額が、最低返済額となります。
『残高スライドリボルビング方式』とも呼ばれています。より具体的にいうと2つに分かれていますが、『返済している最中に自動で最低返済額が減少するかどうか』が違うだけです。
今現在の借入残高に対して、毎月の返済額が決まります。そのため、借入額が少ないほど、月々の最低返済額は低くなるのです。
『残高スライド元利定額返済方式』とも呼ばれています。毎月の借入残高に対し、返済額がスライドしていく返済方式です。
ようするに、初回借入時の金額によって返済金額が決まってきます。この返済金額は、途中で新たな借入をしない限り、完済まで一定なのです。
借入残高によって、返済定額が変わる返済方式です。そのため、返済途中でお金を借りてしまうと、その段階で返済残高が変わることから、返済定額も変わります。
残高スライド定額リボルビング方式は、更に『残高スライド元利定額リボルビング方式』と『残高スライド元金定額リボルビング方式』の2つに分かれていますが、カードローンで主流なのは『残高スライド元利定額リボルビング方式』です。
ちなみに、『残高スライド元利定額リボルビング方式』は、返済金額の中に利息が含まれており、借入残高によって月々の返済額は変動します。
各カードローン会社ごとで返済方式が異なるとはいっても、返済するときにそれほど影響はないと考える人は多いようです。
しかし、『残高スライド元利定額リボルビング方式』のような返済方式は、元金がなかなか減少しないといったデメリットがあります。
そのため、現金が減少しやすい返済方式なのか、事前にチェックしてから借入をするようにしましょう。
それでは最後に、カードローンの返済方法について解説していくことにします。各カードローン会社によって返済方法は異なりますが、一般的には『ATM返済』、『振込返済』、『口座振替』の3つです。
これだけでは分かりづらいため、この項では消費者金融系カードローン『プロミス』、銀行系カードローン『三菱UFJ銀行カードローン バンクイック』の返済方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
なお、カードローン会社の返済方法に関しては、必ず公式WEBサイトで案内されているものです。返済方法を変更したいときは、WEBサイトをチェックしてみましょう。
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、楽天銀行の口座から返済をすることができます。
一部取扱できない口座もありますが、三井住友銀行、ジャパンネット銀行などの口座から、毎月決まった日に口座振替で返済することができます。
返済内容や返済計画を見直すなど、相談しながら返済することができます。
全国各地に点在しているプロミスのATMから返済することができます。
プロミスのステッカーが貼られてあるATMから返済をすることができます。
ローソン、ファミリーマート、ミニストップにある、メディア端末から返済をすることができます。イーネットATM、ローソンATMから返済すると手数料が発生しますが、ローソンのLoppi、ミニストップのLoppi、ファミリーマートのFamiポートからの返済は、手数料が一切掛りません。
利用中の銀行口座から、プロミスの口座へ振込にて返済することができます。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイックに開設してある本人名義の銀行口座から、自動返済することができます。毎月決まった日が返済日になる他、自動支払いを利用するためには手続きが必要です。
三菱UFJ銀行ATM、提携コンビニATMから返済をすることができます。ただし、ローソンから返済する場合、ローソンATMマークのあるATMしか利用できません。提携ATMからの返済は手数料無料です。
三菱UFJダイレクトから振込で返済することができます。返済先は、契約者ごとで異なるため、必ず事前確認が必要です。