カードローンの金利は、利用限度額が低いと金利が高くなるので、50万円以下の少額融資を複数の金融機関で繰り返し借りている場合、かなり高めの金利で設定されている可能性があります。
そのため、カードローンを複数社から借りている人は、どうしても金利が高くなる傾向にあります。
私も過去に複数のカードローンを借りて、毎月の返済に追われていた時期がありましたので、返済時期が近づくたびに
「借金を一本化して、毎月の返済額を減らしたい!」
「低金利のローンに借り換えて、少しでも支払額を減らしたい!」
と思っていました。
もし、あなたが当時の私と同じように複数の会社から高い金利で借入をしてしまっているようでしたら、
カードローンを借り換えして一社にまとめることを強くお勧めします。
複数のカードローンの借り入れを、一つのカードローンにまとめることで、毎月の返済額が安くなる可能性があります。また、返済先が一つになることで、返済の手間も省けますし、しっかりとした返済プランが立てやすいなど、複数のメリットがあります。
カードローンの借り換えやおまとめを利用することで、金銭的なメリットはもちろんですが、精神的なメリットも非常に大きなものがありますので、毎月の返済に悩んでいる方は前向きに検討することをお勧めします。
「おまとめローンは検討したいけど、他社の借り入れがあっても借りれるカードローンはあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から申し上げると、他社の借り入れがあっても、新たに借りることは可能です。
ただ、ローンを組む際には気をつけなければならない点がいくつかありますので、
ここでは
・カードローンの借り換え・おまとめならどこがおすすめ?
・おまとめローンのメリット・デメリット
・返済額はどのくらい減るのか?
・おまとめローンの審査で重視されるポイント
など、カードローンの借り換えやおまとめを利用する際に役立つ情報をお話したいと思います。借り換えやおまとめを検討されている方は、これらのポイントをしっかり理解してから申込をされるようにして頂ければと思います。
各銀行カードローンの金利の違いがイメージしやすいように、下記に10万円、50万円、100万円、150万円、200万円をそれぞれ借入した場合の金利を表にしてみました。
■ 銀行カードローンの金利を比較
銀行 | 10万円借りた場合の金利 | 50万円借りた場合の金利 | 100万円借りた場合の金利 | 150万円借りた場合の金利 | 200万円借りた場合の金利 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友銀行 | 年12.0%~14.5% | 年12.0%~14.5% | 年10.0%~12.0% | 年10.0%~12.0% | 年10.0%~12.0% |
楽天銀行 | 14.5% | 14.5% | 9.6%~14.5% | 9.6%~14.5% | 6.9%~14.5% |
「おまとめローン」のメリットに関しては、先ほども少し触れましたが、具体的にあげると次のようなメリットがあります。
複数の会社からの借入れがある場合、その数だけ個別に返済していかなければならないので、借入れ先が多くなるのに比例して毎月の返済額も大きくなってしまいます。
カードローン会社は、最低返済額を設定していますので、仮に各社の最低返済額が5,000円だったとすると、2社で10,000円、3社で15,000円、4社では20,000円と増えていきます。
しかし、1社にまとめてしまえば、その会社の最低返済額だけで済むので、月々の返済額が減り、ゆとりをもって返済することができます。
複数のカードローンと契約している場合、各会社ごとに返済日や返済金額が違うため、それらをいちいち覚えておかなければいけません。また、カードローン会社によって提携している金融機関が違ったりすると、返済日ごとに各社の指定している金融機関に行って入金作業をしなければいけないので、かなり面倒です。
借り入れ先がひとつになれば、上記のような手間が全て省けるので、毎月の返済の管理がかなり楽になります。
ローンのおまとめ・借り換えを行うと、借り手にとっていいことばかりの気がしますが、残念ながら少なからずデメリットもあります。
そこで借り換え・おまとめに際しての注意点とあわせて、デメリットについても紹介したいと思います。
低金利のカードローンの借り換えたことにより、月々の返済額が減ったといっても長期の返済プランを選択した場合、結果的に利息支払額がかさみ、最終的な支払総額が大きくなってしまうこともあります。
おまとめ・借り換えをしても元金が減るわけではありません。元金が減ることなく、毎月の返済額が減れば、返済期間が延びて利息が増えるというのは考えてみれば当たり前の話です。
ローンのおまとめ・借り換えを行う際は、目先の返済額だけでなく、返済額と返済期間をきちんと検討して、最終的な支払総額も意識するようにしましょう。
おまとめローンで支払い先が一つになり、月々の返済が減ると、借金がなくなったような錯覚に陥ることがあります。でもこれは大きな間違いで、低金利のカードローンの借り換えたことで、利息分が少なくなり、結果的に支払金額が減少するだけであって、借金自体が減っているわけではありません。
それを理解していないと、借金が減ったと思い込み、新たに借金をしてしまうケースが意外と多いんです。
何度も言いますが、おまとめ・借り換えをしても、借金自体が減っているわけではありませんので、その点だけはしっかりと覚えておいてください。
ローンのおまとめ・借り換えを利用すれば、様々なメリットがあることはご理解頂けたかと思いますが、どんなにメリットがあっても審査に通らなければ意味がありません。
審査を通すためには、いくつか抑えておかなければいけないポイントがありますので、
それを今からお話したいと思います。
カードローンの審査は、「スコアリング」 と呼ばれる点数付けで評価・判断されます。
スコアリングとは、 借入希望者の「属性」をコンピューターによる自動計算で項目ごとに点数付けをしていく作業のことです。
属性というのは、「年齢」 「居住形態」居住年数」「家族構成」「健康保険」
「勤続年数」「年収」「勤務先」「連絡先」のことで、9項目が審査され、項目ごとに点数が付けられます。採点はコンピューターによる自動計算で行われます。
属性と評価は概ね次のような内容となっていますので目安にしてください。
属性 | 高い | 普通 | 低い | 厳しい |
---|---|---|---|---|
年齢 | 20~30代 |
40~50代 | 60代 | 70代 |
居住形態 | 持家、家族所有 |
社宅・賃貸・アパート |
公営住宅 | - |
居住年数 | 10年以上 5~10年未満 |
3~5年未満 |
1~3年未満 | 1年未満 |
家族構成 | 独身・家族同居 既婚・家族同居・子供無し |
既婚・家族同居・子供有り 既婚・同居家族無し・子供無し |
独身・同居家族無し | - |
健康保険 | 共済保険(公務員) 組合保険(大手企業) |
社会保険(中小企業) | 国民健康保険 (自営業・アルバイト) |
- |
勤続年数 | 10年以上 5~10年未満 |
1~5年未満 | 半年~1年未満 | 半年未満 |
年収 | 400万円以上 | 200万円~400万円未満 | 200万円未満 | - |
勤務先 | 公務員 大手企業 |
中小企業 | 自営業 アルバイト |
無職 |
連絡先 | 自宅・携帯 | 自宅のみ | 携帯のみ | 無し |
カードローンの審査は、このようにスコアリングによって採点され、審査の可否が決まってくる部分が多いのですが、無担保ローンの残高がどのぐらいあるのか、また返済状況に問題ないかといったこともチェックされます。
年収に対しての無担保ローンの残高が大きすぎたり、返済の遅れが出ていたりすると、カードローンの審査は厳しくなるでしょう。
カードローンの審査では、個人の信用情報をかならずチェックされますので、ローン残債や返済状況に問題がある場合は、かならず分かります。カードローンを申し込みを検討している方は、支払延滞などがおきないように、日頃から引き落とし口座の残高には注意しておいたほうが良いでしょう。
審査で最も重視されるのが「他社からの借入れ件数」です。
例えば、1社から300万円を借りている人と5社から20万円ずつ合計100万円を借りている人を比較すると、1社から100万円を借りている人の方が返済能力があり、安全だと判断されます。
そして、5社から20万円ずつ借りている人は借りている額は少ないのですが、「信用が低いから1社から20万円にしか借りることができず、複数社で借入れした。」と判断されてしまうのです。
ですから、おまとめローンの審査では借金総額が多くても件数が少なければ、審査に通過できる確率は高いということを覚えておいてください。
もし、複数社で借入をしている方は、借入れ件数を1件でも減らすことに集中しましょう。
おまとめローンを申し込む人は、借入件数が3~4件の人がもっとも多いといわれています。一般的に借入件数が4件以上あると、おまとめローンの審査が一気に厳しくなります。
もし、借入件数が4件以上ある方は、まずは借入件数を3件にすることに集中して、それからおまとめローンに申し込んだほうがよいでしょう。その方は、審査に通過する可能性が高くなります。
どうしてもおまとめローンに申し込みたいという方は、審査に失敗したとしても3ヶ月で申込情報の履歴はクリアされるので、一度申し込んでみて、審査が通らなければ、その間に借り入れ件数を減らすという方法もあります。
おまとめローンに申し込むときは、申し込むタイミングというのも重要になります。
1ヶ月の期間でみると、下記の順番でねらい目の時期になります。
「月中 > 月末 > 月初」
月初(1日~10日)、月末(25日~30日(31日)は比較的お申込みが多く忙しいので、月中(11日~24日)に申込みするのがタイミング的にはベストです。
月末は数字の目標があるので、目標に達していなければ、融資を増やして売上げを確保しようとする動きが出てきます。特に年度末の時期は、審査通過率が高くなりますので、ねらい目になります。
あと、時間帯も重要になります。一般的にカードローン会社が暇な時間帯の方が、熱心に対応してくれるので、どうすればおまとめできるかなども丁寧に調べてくれれます。なので、一日のうち比較的暇な時間12時~17時の間に、おまとめローンを申し込むとよいでしょう。