カードローンの増枠(増額)をするにはどうすればよいか?

カードローンの場合、申込み時に決められた上限枠を、あとから増枠・増額することが可能です。とはいえ、実際に増枠や増額をする際、どのような手続きが必要となるのでしょうか。

そこで今回は、カードローンで増枠・増額をする方法について取り上げながら、申込みのタイミング、申込みの手順、審査の基準、審査の際に不利になる人の特徴など、詳しくご紹介していきます。

カードローンの増枠(増額)したいときはどうしたらいい?

カードローンで増枠(増額)したいときは、2つの方法があります。1つは、利用中のカードローン会社から増額案内があるまで待つ方法。もう1つは、自らカードローンの限度額引き上げを申し出る方法です。

それぞれの方法について、詳しく見ていくことにしましょう。まず、カードローン枠の増額案内があるまで待つ方法ですが、多くの金融機関では、一定の基準を満たしている利用者を定期的にリストアップしています。

どのような基準を設けているのかは各金融機関で異なりますが、多くは3カ月から6カ月間の利用状況、返済実績が良好な人をリストアップしているようです。このような優良な顧客に対して、電話やメール、書面にて増枠の案内をしています。

業者側で候補者をピックアップしていることもあって、案内時に増枠を希望すれば高確率で増枠することができるようです。ただし、100%必ず増枠できるとは言い切れず、場合によっては増枠を断られることもあります。

2つ目の自ら申し出る方法ですが、ほとんどの場合、電話、公式ホームページ、店頭窓口、メールなどから増枠希望の手続きを行うことになります。その後、審査が行われ、無事に審査に通過すれば増枠することができるのです。

金融機関から案内される場合とは異なり、審査に通過しなければ増枠することができないため、必ず希望が通るとは限りません。

ちなみに、厳密にいうと増枠と増額の意味合いは異なるものです。増枠とは、利用可能限度額の上限を上げることを指しています。一方、増額とは借入する金額を増やすことを指しているのです。

たとえば、10万円借入していたところ、あと10万円追加して、合計20万円借入したいといったときに増額するという使い方をします。

つまるところ、どちらも似たような意味合いを持つことから、一般的には増枠も増額も『借入限度額を増やす』意味で用いられていると認識して間違いありません。

増額・増枠の申込みに最適な3つのタイミングとは

増額・増枠の申込みを希望する場合、カードローンの増額審査を受けるタイミングが重要となります。この項では、3つのタイミングをご紹介していくことにしましょう。以下にまとめましたので、参考にしてください。

借入していた他社の返済が終わった

複数のカードローンを利用している方は、他社の返済が終わったタイミングで増額や増枠を申し出てみましょう。特に消費者金融系や信販系のカードローンの場合、増枠できる可能性が高まります。

というのも、貸金業法の総量規制では『年収の1/3』を超える借入ができないため、他社の返済が終わった場合は、その分、増枠・増額のスペースができるものです。

また、計画的にカードローンを利用しているという好印象を与えることにもなるため、完済時は増額や増枠に適したタイミングだといえます。

収入がアップした

収入がアップし、その収入を継続的に維持できる場合も、カードローンの限度額変更を申し出る絶好のタイミングだといえます。

なぜなら、理由は2つあります。1つは先程もお伝えした、総量規制による『年収の1/3』の枠が増えるから。もう1つは、銀行カードローンの増額の審査を行う際、収入がアップしたという事実は有利に働くからです。

6カ月程度遅れることなく返済している

カードローン会社によって、増枠や増額の基準は異なります。利用開始から3カ月経過し、延滞などの事故情報が一切ない場合、カードローン会社から増枠や増額の案内連絡が入ることもあるようです。

もしも3カ月のタイミングで連絡が来ない場合、あと3カ月は申し出ることを我慢して、トータルで6カ月が経過したタイミングで申し出るようにしましょう。このとき、延滞などの事故情報がなく、増枠や増額をしても問題がないと判断された場合、審査に通過しやすくなります。

増枠を行うための手順について

カードローンの増枠を行うための手順は、特別難しい内容ではありません。大きく分けると3つのステップがあります。以下に概要をまとめました。参考にしてください。

増枠を希望するカードローン会社へ申し出る

増枠を希望する際は、公式ホームページ上を確認してみましょう。多くの場合、増枠を希望する際の手続き方法について案内されています。ただし、一部の金融機関では、増枠を最初から受付けていないこともあるものです。

代表的なカードローンの増枠手続き方法を、以下の表にまとめました。手続き方法はどのカードローン会社も大きな差はありません。

カードローン名 増枠・増額申込み方法
アコム アコム総合カードローンデスクへ問い合わせる
連絡先:0120-629-215
受付時間:平日9:00~18:00
プロミス 会員サービスへログインし、「限度額変更申込」から申込みをするか、プロミスコールへ問い合わせる。
連絡先:0120-24-0365
受付時間:一部時間帯は自動音声応答
アイフル アイフル会員サービスへログインし「増額申込み」から申込みをするか、店頭窓口、契約ルーム、会員専用ダイヤル、女性専用ダイヤルから手続きを行う。
連絡先:0570-000417(平日9:00~18:00)
女性専用ダイヤル:0120-201884(受付時間不明)
新生銀行レイク 会員ページにログインし、「ご利用限度額アップのご確認・お申込み」から申し込みをするか、自動契約機、レイクATM、専用ダイヤルから手続きを行う。
連絡先:0120-09-09-24
受付時間:平日9:00~18:00(オペレーター対応)
※自動音声サービスでも受付可能(24時間対応)
三菱UFJ銀行 第二リテールアカウント支店専用ダイヤルへ問い合わせ。
連絡先:0120-76-5919
受付時間:平日9:00~21:00
土日祝日9:00~17:00(12/31~1/3は休み)
三井住友銀行 専用ダイヤルか、ローン契約機にて申込みが可能。
連絡先:0120-923-923
受付時間:9:00~21:00(12 月 31 日から 1 月 3 日を除く)

審査を受ける

自ら増枠や増額を希望した場合、必ず審査を受けることになります。審査の内容に関しては、次項で詳しく触れますが、申込み時に受ける審査の内容と大きく変わりはありません。

多くの金融機関では、利用期間、延滞記録、他社の借入状況などをチェックしているようです。

審査に通過したら増枠となる

無事に審査に通過すると、すぐに増枠して貰うことができます。希望した上限金額となるかは審査結果次第となりますが、平均で10万円から20万円の幅で増額されるケースが多いようです。

カードローンの契約時に交わす契約書を確認すると、増額や増枠は金融機関側の判断に委ねられている旨が記載されています。つまり、金融機関側の判断によって、いつでも自由に変更することができるのです。

審査の結果、必ず増額や増枠ができるとは限りませんが、利用状況が良好であれば申込みをしてみることをお勧めします。時間に余裕があるときに、一度契約書を見直してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、カードローンの増枠・増額の審査に通過したからといって、新たに契約書を交わすことはありません。一部の契約内容が変更されるだけですので、手間が掛ることはないといえます。

カードローンの増枠(増額)ではどんな審査をしているの?

カードローンの増枠・増額を希望する場合、具体的にはどのような審査を行っているのでしょうか。各カードローン会社によって異なるものの、審査内容はおおよそ共通しています。今回は5つの審査内容をピックアップしました。参考にしてください。

延滞していないか

利用開始から1度も延滞していない場合は、比較的スムーズに増枠や増額ができるようです。カードローン会社によっては、1度でも延滞していると審査に通らないことがあります。

利用期間

利用期間が長く、延滞などの事故を起こしていない場合、審査に通りやすくなります。一般的には6カ月以上利用していると審査に通過しやすくなるようですが、確実に増額や増枠をしたい場合は、1年ほど経過してから申込んだ方が良いかもしれません。

また、普段からコンスタントに利用していた方が、審査に通過しやすいという側面もあります。利用期間は長くても、普段あまり使っていない場合、『なぜ増額する必要があるのか?』と、疑問を持たれて審査に通過しづらくなることがあるものです。

収入の変化

カードローンでは、『安定した収入が継続的にあること』を重要視しています。その上で、収入がアップしたり、ボーナスが支給されるようになった場合、増枠・増額の可能性が高まるのです。

また、消費者金融系や信販系のカードローンの場合、融資の枠は年収によって変わってきます。先述したとおり、総量規制が関係してくるからです。そのため、年収がアップした場合、おのずと借入可能額が変動するため、増枠や増額の審査に通過しやすくなります。

増額や増枠の理由

カードローンの場合、増額の理由も審査基準の1つとなります。生活や遊びの為に使うという理由と、急を要する理由(事故や冠婚葬祭など)とでは、審査に通過する可能性が変わってくるものです。どちらかというと、急を要する理由の方が、審査に通過しやすくなります。

借入状況

他社からの借入金額増加、もしくは別のカードローン会社と新規契約をした場合、審査に通過しづらくなります。逆に、借入金額が減少していたり、別のカードローン会社は解約したりと、良好な利用状況に変化した場合は、審査に通過しやすくなるものです。

増額審査で抑えておきたい3つの条件

審査の内容は前項で解説したとおりですが、特に抑えておきたい条件があります。今回は3つピックアップしましので、参考にしてください。

金融事故がないこと

増額や増枠を希望するカードローン会社の利用状況だけではなく、その他のカードローンの返済、クレジットカードの支払いなどに遅れはないか必ずチェックされます。そこで、延滞などの金融事故があった場合は、審査に通らないことがあるのです。

カードローンを含めた契約が増えていないか

特に消費者金融の場合、総量規制により年収の1/3以上の融資を行うことができません。そのため、増額や増枠を行っても問題はないか厳しくチェックされるのです。銀行系のカードローンの場合、総量規制は関係がないものの、年収と返済額の利率を厳しくチェックしています。借入と返済のバランスが乱れている場合、増額や増枠をすることはできません。

利用頻度や期間はどのくらいか

定期的に利用しており、契約から最低でも6カ月以上経過していることを最低条件としているカードローン会社が目立ちます。人によっては、契約から1カ月で増枠や増額が可能となったケースもあるようですが、それは非常に珍しい話です。

以上3つの条件を満たしたからといって、必ず審査に通過するわけではありません。また、カードローンの増額が甘い企業は存在しないものです。どちらかというと、カードローンの増額は新規での申込みよりも、厳しく審査されるケースが目立ちます。

どうしても増額や増枠を希望する場合は、最低限利用実績をコツコツと作り続けていくことが、審査通過率を高める近道だといえそうです。

増枠審査で不利になる最大のポイントとは?

カードローンの増枠審査で、不利になるポイントはいくつかあります。この項では、不利になる最大のポイントについて取り上げていくことにしましょう。

早速、結論からいいますと『事故情報がある』場合、増枠審査で不利な状況となってしまいます。多くのカードローン会社では、1度返済に遅れてしまうと最低6カ月間は遅れることなく返済しなければならないルールが導入されています。

ただし、6カ月間に亘って実績を作ったとしても、その後も定期的に返済に遅れてしまうと、増枠はしばらく諦めなければなりません。

カードローンは、個人の信用を基に融資を行っているサービスです。延滞などの事故情報は、信用を失う原因となってしまいます。審査に厳しいカードローン会社の場合、一度でも延滞をすると増額や増枠ができないこともあるようです。

そのため、いずれ増額や増枠を考えているのであれば、延滞などの事故を起こさないように十分気を付けてください。

また、利用状況によってお話は異なるものの、他社からの借入が増額したり、新たに契約をして利用件数が増えたりした場合も、審査に通過しづらくなることが多々あります。なぜなら、総量規制に抵触する可能性や、返済が滞る可能性を疑われるからです。

収入に見合った利用状況となっており、一度も遅れることなく返済している場合は、利用期間が極端に短くない限り、比較的増枠・増額しやすいといっても過言ではありません。

なお、増枠審査で不利になるという程ではありませんが、カードローンによっては増額の際に在籍確認を行うことがあります。事前に職場へ申告する必要がある方は、増枠・増額の申込み時に在籍確認を行うのか確認をしておきましょう。

カードローン増額審査に通過するための3つのポイント

カードローン増枠審査に通過するためには、最低限3つのポイントを抑えるようにしましょう。以下にまとめましたので、参考にしてください。

利用実績を作っておく

借入金額、利用期間、利用回数は、そのまま実績としてカードローン会社に記録されています。ほんの数回だけ少額を借入して完済している人と、定期的に借入して遅れることなく返済している人とでは、後者の方が評価は高くなります。

なぜなら、コンスタントに利用している人の方が、審査を行う担当者の方で『上限金額を上げた方が使いやすいのかもしれない』と判断されることがあるからです。先述したとおり、最低6カ月間は実績を作るようにしましょう。

個人信用情報に心象が悪くなる記録を残さない

個人信用情報には、利用中のクレジットカード、ローン、カードローンなど、すべての金融機関の利用状況が記録されています。そのため、延滞・借入額の増加など、心象が悪くなる記録があると審査に落とされてしまうのです。

そのため、収入と支出のバランスを考えながら、借入件数や借入金額を抑えた上で、延滞、金融事故の情報が記録されることのないよう、気をつけるようにしましょう。

個人情報に変更があれば早めに手続きをしておく

たとえば住所変更、転職、結婚など、申込み時に申告した個人情報の内容が変更されている場合、事前に変更手続きを行うようにしましょう。

本来、個人情報に変更があった際は、自ら申し出ることになっているからです。増額や増枠の手続きの際に申告してしまうと、『約束を守ってもらえなかった』として、審査に落とされてしまうことがあります。

また転職して日が浅かったり、一人暮らしを始めるなどして支出が増えていたり、給料が下がってしまった場合も、審査に落とされることがあるようです。

ちなみに、カードローンを利用していた大学生がアルバイトを辞めて正社員として就職した場合、審査に通過する可能性はあるものの、6カ月ほどは利用実績を作ってから申込みをした方が良いといえます。

増枠に失敗したら何かあるの?

カードローンの増枠に失敗した場合、何か不都合は起こるのでしょうか。こればかりは、個人の状況によってお話が異なってくるため、一概に言い切ることはできません。

ただし、不都合が起こった場合、限度額を下げられたり、新たな借入が出来なくなったりすることがあります。

最悪の場合、カードの利用を停止されることもあるようです。なぜ、このような事態が発生してしまうのでしょうか。カードローン会社ごとで判断基準は異なるものの、大きく分けると理由は3つあります。

1つは、総量規制に抵触している、もしくは抵触する恐れがあるから。もう1つは、個人信用情報機関に事故情報が記録されていたから。最後の1つは、借入件数や借入額が増えていたからの3つです。

それぞれ、もう少々詳しくみていくことにしましょう。まず、総量規制に抵触している、もしくは抵触する恐れがあるという件についてですが、関係してくるのは消費者金融系と信販系のカードローン会社です。

総量規制に抵触してしまうと、カードローン会社が法の裁きを受けることになるため、審査の段階で発覚した際は新たな借入は出来なくなります。利用状況によっては、限度額を下げられるだけで済むケースもあるようです。

2つ目の事故情報については、主に返済に遅れた記録が残っていたということが該当します。頻繁に返済が遅れている場合は、限度額を下げられたり、厳しいカードローン会社だと利用停止となったりすることがあるようです。

最後の3つ目ですが、申込み時よりも借入件数が2社から3社増えていたり、トータルの借入額が増えていたり、月々の返済金額が年収とアンバランスとなっているケースなどが該当します。

借入件数や借入額が増加しており、尚且つ総量規制に抵触しているようであれば、限度額が下げられる他、新たな借入が出来なくなることも珍しくありません。

なお、カードローンの増額の場合、審査時間は短めだといわれています。しかし、利用停止や限度額が下げられるようなときは、審査に時間が掛ることがあるようです。特に問題が無ければ、それほど時間は掛らず審査に通過します。

まとめ

今回は、カードローンの増枠について詳しく解説しました。増枠・増額するためには、利用実績を作りながら、総量規制に抵触しないように気をつける必要があります。また、延滞などの事故情報は、たとえ他社の返済に関する話であっても、審査の際に響くものです。

一定額を借入して、月々遅れることなく返済していれば、増枠や増額をすることはそこまで難しい話ではありません。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ベストなタイミングで申込みをしてみてはいかがでしょうか。

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