はじめてアコムを利用する方は、アコムの金利が何パーセントなのか気になるかと思います。アコムのホームページを見ても金利の記載が「3.0%~18.0%」と幅を持たせて表示されているため、「実際に金利は何%になるの?」と疑問に思われるかもしれません。
また、実際に借り入れをしたら利息がどれくらいかかるのか?不安に思う方もいらっしゃると思います。
私はアコムを利用して、10ヵ月ほと経ちますが申し込む前は同じような疑問を持っていました。現在は、アコムで限度額100万円の契約をしています。
この記事では、下記のような疑問について、経験者の視点で解説しています。
上記以外にも、他社のカードローンとの金利の比較やアコムの返済方式と返済期日についても解説していますので、アコムとの契約を検討されている方は、参考にして頂けると嬉しいです。
アコムの金利は「3.0%~18.0%」に設定されていますが、これは他の大手消費者金融とほぼ同じような金利になります。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% |
1万円~500万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% |
1000円~500万円 |
ノーローン | 4.9%~18.0% |
1万円~300万円 |
冒頭でもお伝えしましたが、アコムの金利は「3.0%~18.0%」のように、幅を持たせて表記されています。
低い方の金利(3.0%)を下限金利、高い方の金利(18.0%)を上限金利と呼びます。
借入をする際は、この幅の間で金利が決定するのですが、これだと実際にどれくらいの金利が適用されるのかわかりません。
最低値と最大値に15%の差がありますので、どの金利が適用されるかは、とても重要なポイントになります。
仮に、100万円を1年間借りたとしたら、利息だけで年間「83,834円」の差になります。
金利 | 利息の総額 |
---|---|
3.0% | 16,319円 |
18.0% | 100,153円 |
カードローンの金利は、業者によって微妙に違う部分があるのですが、一般的に融資額が大きいと金利は低くなり、融資額が小さいと金利は大きくなります。
アコムの場合、金利「3.0%~18.0%」、融資限度額「800万円」となっています。この場合、融資額が10万円なら18.0%の金利が適用され、800万円の場合は3.0%の金利が適用される可能性があるということになります。
アコムのホームページには、融資限度額に応じて適用される貸付け利率が公開されているので、そちらを見れば融資限度額に応じて適用される金利が把握できると思います。
融資限度額 | 501万円~800万円 | 301万円~500万円 | 100万円~300万円 | 1万円~99万円 |
---|---|---|---|---|
適用金利 | 3.0%~4.7% |
4.7%~7.7% |
7.7%~15.0% |
7.7%~18.0% |
上記でお伝えした通り、融資額が大きい(501万円~800万円)場合は、金利が低く(3.0%~4.7%)、融資額が小さい(1万円~99万円)と金利は高く(7.7%~18.0%)なっています。
私は、初めてアコムと契約した際、融資限度額50万円で金利は一番高い「18.0%」が適用されました。
金利の設定は、アコムが勝手に決めているわけではなくて、利息制限法という法律で定められた上限金利の範囲内で設定しています。
利息制限法とは、金銭の貸し借りにあたって利息の上限を定めたもので、この利息を超えた分は無効とし、支払う必要がないとされています。
利息制限法では、10万円以上100円未満の融資の場合は、18%が上限利率となっています。そのため、20%台の利息を取っている貸金業者は、利息制限法違反という事になります。
貸付額 | 利息制限法の 上限金利(年) |
---|---|
10万円未満 | 20% |
100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
つまり、カードローン会社は利息制限法の範囲内で金利を設定しないといけないため、融資額10万円未満なら20%まで金利を設定できますが、100万円以上の場合は15%までしか設定できないということになります。
このような制限があるため、消費者金融系カードローンの金利は、どこも似たよな金利設定になっています。
上限金利は、利息制限法(上限を超えた金利が無効となる法律)と出資法(刑事罰の対象となる上限金利を定めた)の2つの法律で規制されています。
これまでは、利息制限法の上限金利が15%~20%、出資法の上限金利が29.2%で、2つの法律で上限金利が異なっていました。この金利差は「グレーゾーン金利」と呼ばれていました。
もともとは利息制限法の方を貸金業者は守らなければならないとされていました。 しかし、実際は出資法の上限金利(29.2%)を順守するという貸金業者が多くいるのが現状でした。なぜかというと、出資法の上限金利の方が利息を多く取れ、かつ利息制限法を守らなくても罰則適応がないからです。
しかし、2010年6月18日に貸金業法と出資法が改正され、出資法の上限金利が29.2%から20%に引き下げられ、「グレーゾーン金利」が撤廃されました。
アコムも上記の法律の改正前は、上限金利が27.375%でしたが、2007年に18.0%に引き下げました。
【貸出上限金利の引き下げに関するお知らせ | アコム公式サイト(PDF)】
そのため、2007年より以前にアコムの契約をした方は、現在も27.375%の金利になっている可能性があります。
心当たりがある方は、下記の方法で適用になっている金利を確認してください。
【適用されている金利の確認方法】
・アコム会員ページにログインをして金利を確認
・アコムATMで発行される明細書を確認
・アコムコールセンターに電話をして確認
利息制限法では、100万円以上の借入に対して上限金利は15.0%になります。そのため、アコムも借入限度額が100万円以上になると金利が15%になります。
私もアコムとの契約が半年を過ぎたころに、利用実績が評価され増額申請が通り、50万円の借入限度額を100万円にすることができ、金利を18.0%から15%に引き下げることができました。
私は、アコムと契約したのが2月で、9月にアコムから増額提案の電話があり、増額することができました。
私のようにアコムから増額案内の電話がかかってくる方は少なくないようですが、アコムは、増額案内の条件に関しては公表していないので、どういった条件がそろえば、増額案内の連絡がくるのかは、正直わかりません。
ただ、ネット上の口コミなどを総合すると下記のような傾向があることがわかりました。
つまり、アコムと契約して、半年間、延滞をせずに返済をきちんと続けていれば、増額案内の連絡がくると考えてよいでしょう。
増額申請が通り、金利が15.0%になった場合、すでに借入している残高に対して適用されます。つまり、増額をしただけで、18.0%の金利が15.0%になりますから、3.0%も金利が低くなります。
3.0%と聞くと、それほどお得な感じはしないと思いますので、どれくらい利息に違いがあるか見てみましょう。
ここでは、利息の違いがわかりやすように、5万円、10万円、15万円、20万円、30万円、50万円、100万円を1年間借入した場合をシミュレーションしてみました。
借入額 | 金利:18.0% | 金利:15.0% | 差額 |
---|---|---|---|
5万円 | 5,002円 |
4,149円 |
853円 |
10万円 | 10,011円 |
8,304円 |
1,707円 |
15万円 | 15,020円 |
12,461円 |
2,559円 |
20万円 | 20,027円 |
16,615円 |
3,412円 |
30万円 | 30,044円 |
24,925円 |
5,119円 |
50万円 | 50,074円 |
41,544円 |
8,530円 |
100万円 | 100,153円 |
83,094円 |
17,059円 |
5万円~20万円の借入であれば、1年間の利息の総額の差が5,000円以内なので、それほど大きな違いは感じないかもしれません。
しかし、50万円以上になると、利息の差が8,000円以上になるので、無視できない金利差ではないでしょうか。
「アコムの金利って何パーセントなの?」でもお伝えしましたが、アコムの金利は他の大手消費者金融系カードローンと比較すると、どれも大きな違いはありませんでした。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% |
1万円~500万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
アイフル | 4.5%~18.0% |
1000円~500万円 |
ノーローン | 4.9%~18.0% |
1万円~300万円 |
上限金利は、プロミスが17.8%と他のカードローンよりも若干低く、あとは全て18.0%になります。下限金利は、アコムとSMBCモビットが3.0%と一番低いですが、この金利が適用されるのは、借入限度額が「501万円~800万円」が条件になっているので、ほぼ無視してしまってかまいません。
カードローンの金利を比較する際、ついつい下限金利で比較してしまいがちですが、この金利が適用されることは、ほぼありません。
カードローンの金利は、限度額が100万円以上にならない限り、上限金利が適用されることがほとんどです。
具体例として、三井住友銀行カードローンと三菱UFJ銀行カードローンバンクイックのケースを見てみると、限度額と金利の適用は下記のようになっています。
・三井住友銀行カードローン ⇒ 金利 : 年4.0%~14.5%、限度額:10万円~800万円
・三菱UFJ銀行カードローン ⇒ 金利:年1.8%~14.6%、10万円~500万円
ご契約極度額 | お借入利率 |
---|---|
100万円以下 | 年12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 年10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 年8.0%~10.0% |
300万円超400万円以下 | 年7.0%~8.0% |
400万円超500万円以下 | 年6.0%~7.0% |
500万円超600万円以下 | 年5.0%~6.0% |
600万円超700万円以下 | 年4.5%~5.0% |
700万円超800万円以下 | 年4.0%~4.5% |
ご利用限度額 | お借入利率 |
---|---|
500万円以下400万円超 | 年1.8%~年6.1% |
400万円以下300万円超 | 年6.1% ~年7.6% |
300万円以下200万円超 | 年7.6% ~年10.6% |
200万円以下100万円超 | 年10.6% ~年13.6% |
100万円以下10万円以上 | 年13.6% ~年14.6% |
三井住友銀行カードローン、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックともに、100万円以下の限度額では、それぞれ上限金利の年12.0%~14.5%、年13.6% ~年14.6%が適用されるのがわかります。
このように、初回借入時に上限金利よりも低い金利で契約したい場合は、限度額が100万円超を希望して審査に通る必要があります。しかし、初回借入時は利用者の返済能力が正確にはわからないため、100万円未満の限度額で契約されるケースがほとんどです。
そのため、カードローンの金利を比較する際は、下限金利ではなく、上限金利で比較しましょう。
ここまで、大手消費者金融系カードローンとアコムの金利を比較してきました。では、中小の消費者金融系カードローンと比較すると、どうでしょうか?
中小消費者金融 | 年金利 |
---|---|
アコム | 3.0%~18.0% |
ダイレクトワン | 4.9~20.0% |
セントラル | 4.8~18.0% |
フクホー | 7.3~18.0% |
フタバ | 14.959~17.950% |
アロー | 15.0~19.94% |
ライフティ | 8.0~20.0% |
いつも | 7.0~18.0% |
キャレント | 7.8~18.0% |
ハローハッピー | 10.0~18.0% |
スカイオフィス | 15.0~20.0% |
中小の消費者金融系カードローンになると、上限金利が20.0%のカードローンもいくつか出てきました。しかし、ほとんどが18.0%の上限金利になるので、それほど大きな差はないようです。
大手消費者金融系カードローンと比較すると、下限金利の高さが目立ちます。ダイレクトワン、セントラルが4.9%と4.8%ですが、それ以外は全て5%以上、中には15%のカードローンもあります。
これだけ見ると、中小の消費者金融系カードローンは、金利が高いように見えますが、上記でもお伝えした通り、金利を比較する際は、上限金利で比較するので、大手消費者金融とあまり差がないということがわかります。
最後に、一般的に金利が低いと言われている銀行カードローンとアコムの金利を比較したいと思います。
ここでは、金利を比較しやすいように代表的な銀行カードローンを上限金利の低い順にピックアップしました。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% |
1万円~800万円 |
住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース) |
1.59%~7.99% |
10~1,200万円 |
りそな銀行 りそなカードローン |
3.5%~12.475% |
10万円~800万円 |
ソニー銀行カードローン |
2.5%~13.8% |
10万円~800万円 |
イオン銀行カードローン |
3.8%~13.8% |
30~800万円 |
みずほ銀行カードローン |
年2.0%~14.0% |
最大800万円 |
三井住友銀行カードローン |
4.0%~14.5% |
10~800万円 |
楽天銀行スーパーローン |
1.9%~14.5% |
10~800万円 |
三菱UFJ銀行カードローン |
1.8%~14.6% |
10~500万円 |
東京スター銀行カードローン |
1.8%~14.6% |
10~1,000万円 |
住信SBIネット銀行カードローン (スタンダードコース) |
8.99~14.79% |
10~300万円 |
新生銀行 スマートカードローンプラス |
4.5%~14.8% |
1万円~500万円 |
セブン銀行カードローン |
14.0%~15.0% |
10万円~100万円 |
じぶん銀行じぶんローン |
2.2%~17.5% |
10~800万円 |
オリックス銀行カードローン |
1.7%~17.8% |
最高800万円 |
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング |
2.5%~18.0% |
10~1,000万円 |
消費者金融系カードローンの時は、プロミスの上限金利が17.8%で一番低かったのですが、銀行カードローンは15%以下のカードローンもいくつかあります。
特に一番金利が低い住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース)では、「7.99%」とアコムの半分以下にになります。これだけ見ると、住信SBIネット銀行カードローンがダントツに低金利に感じますが、実はこれにはカラクリがあります。
住信SBIネット銀行は、「プレミアムコース」と「スタンダードコース」の2つのコースがあり、それぞれ金利と限度額が違います。
カードローン | 年金利 | 限度額 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン (プレミアムコース) |
1.59%~7.99% |
10~1,200万円 |
住信SBIネット銀行カードローン (スタンダードコース) |
8.99~14.79% |
10~300万円 |
それならば、低金利で借りられるプレミアムコースを利用したいと考えるのも当然ともいえますが、この金利コースは、任意で選択することができません。
住信SBIネット銀行カードローンは、2つの金利コースのどちらが適用されるかの判断は、仮審査後に下されることになっています。そのため、申し込み後にしか金利コースが分かりません。
スタンダードコースの限度額の上限が300万円なので、おそらくプレミアムコースになるには、限度額が300万円超えが条件になっている可能性があります。
カードローンの金利を比較する際は、上限金利で比較した方がよいとお伝えしましたが、住信SBIネット銀行のようにコースが分かれていて、希望通りの金利で契約できないということもありますので、注意してください。
アコムの金利は、3.0%~18.0%ですが、これは契約どおりに返済が行われた場合に適用されるものです。もしも支払いが遅れてしまった場合には、遅延損害金(延滞利息)を支払う必要があります。
遅延損害金とは、支払い日に送れた際に発生する罰金のようなものです。金融機関ごとで呼び方は異なります。
など、呼び方は異なっても、意味合いは全く同じです。
遅延損害金は返済期日から1日単位で増えていきます。返済より10日遅れた場合、10日分の遅延損害金が発生します。
カードローンの遅延損害金利率は、銀行も消費者金融も大体一律20%に統一されています。
金融機関名 | 遅延損害金 利率(年) |
|
---|---|---|
消費者金融系 カードローン |
プロミス | 20.0% |
アコム | 20.0% | |
SMBCモビット | 20.0% | |
アイフル | 20.0% | |
銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | 19.9% |
三菱UFJ銀行カードローン | 借入利率と同じ利率 | |
イオン銀行カードローン | 14.5% | |
オリックス銀行カードローン | 借入残高に対して借入利率 + 2.1% | |
信販会社 | 三井住友プラチナカード | 20.0% |
JCBカード | 20.0% | |
エポスカード | 20.0% | |
オリコカードCREST | 18.0% |
上記の表を見て頂くとわかりますが、遅延損害金には、主に3つの特徴があります。
一つずつ見ていきます。まず消費者金融ですが、大手4社はすべて年20%です。実際のところ、大手に限らず中小規模の消費者金融でも年20%までとしているケースが目立ちます。
次に銀行カードローンですが、こちらは銀行によって様々です。三井住友銀行のように消費者金融に近い利率となっているケールもありますし、三菱UFJ銀行のように借入したときの利率が適用されることもあります。
この辺りのことは、銀行の公式サイトまたは利用規約に記載されていますので、必ず目を通しておきましょう。
それから、クレジットカードのキャッシングですが、こちらは年18~20%が相場となります。クレジットカードのキャッシングは「貸金業法」が適用されるため、同様に「貸金業法」が適用される消費者金融と変わらない利率になります。
なお、今回は取り上げませんでしたが、セブン銀行が提供するカードローンなど一部の金融機関では、遅延損害金の規定を設けていません。つまり、返済に遅れても損害遅延金は発生しないのです。
セブン銀行のようなケースは稀ではありますが、キャッシングやカードローンを利用する際は、チェックしておきましょう。
遅延損額金の計算方法は、下記のように計算します。
借入額(元金)×遅延損害金年率 ÷365日 × 延滞日数
例えば、借入額10万円、遅延損害金年率:20%、30日の延滞の場合
10万円 × 20% ÷ 365 × 30 = 1,643円
となり、遅延損害金は1,643円ということになります。
遅延損害金は“通常の利息分”と一緒に支払わなければなりません。そのため、返済額が大きくなります。
決められた返済日に支払えば「月々の元金+月々の利息分」でOKですが、 延滞すると、「月々の元金+月々の利息分+遅延損害金」を支払うことになります。
遅延損害金は遅れた日数分の日割り計算ですから、遅れたら1日でも早く入金することが大事です。
カードローンで一番大切なことは、きちんと返済することです。そのためには返済金額に大きな影響を与える返済方式をや返済日を把握していなければなりません。
ではアコムにはどのような返済方式があり、いつ返済すればよいのかを解説したいと思います。
カードローンを借りる際、金利が高く、返済期間が長くなるほど利息が膨らみ、返済総額が増えてしまいます。そのためできるだけ金利が低いカードローンを選び、早めの返済を心がけることが重要です。
しかし、返済総額が増えてしまう原因は、金利だけではありません。実はカードローンの返済方式も、返済総額の増減に影響してきます。
返済方式とは、月々の返済額を決定するための計算方法のことです。カードローン会社ごとで採用している返済方式は異なります。
アコムは「定率リボルビング方式」という返済方式を採用しています。
定率リボルビング方式とは、ローンの借入残高に応じて、一定の割合(定率)をかけること(掛け算をすること)によって、毎回の返済額が決まる返済方式のことです。
計算式にすると、下記のようになります。
[借入残高] × [一定の割合] = [毎月の最低返済額]
そして、『一定の割合』は、契約時に決められた極度額(利用限度額)に応じて決まります。
極度額 (利用限度額) |
借入後残高に対応 する一定の割合 |
計算式 |
---|---|---|
30万円以下の場合 | 4.2% |
借入残高 × 4.2% (1,000円未満切り上げ) |
30万円超、 100万円以下の場合 |
3.0% |
借入残高 × 3.0% (1,000円未満切り上げ) |
100万円超の場合 | 借入金額の3.0%以上 借入金額の2.5%以上 借入金額の2.0%以上 借入金額の1.5%以上 |
借入金額 × 3.0% 借入金額 × 2.5% 借入金額 × 2.0% 借入金額 × 1.5% (1,000円未満切り上げ) |
これだけだとわかりづらいと思いますので、具体例を挙げながら順を追って説明したいと思います。
定率リボルビング方式でポイントとなるのは、「一定の割合」が何パーセントになるのか?ということです。
「30万円」の限度額で契約して、実際に10万円を借りた場合、「一定の割合」は上記の表の[30万円以下の場合]の箇所に該当するので、4.2%になります。
ここで勘違いしやすいのが、「一定の割合」は、実際に借りている金額ではなく、極度額(利用限度額)で決まってくるということです。
「60万円」の限度額で契約して、実際に10万円を借りた場合、「一定の割合」は上記の表の[30万円超、100万円以下の場合]の箇所に該当するので、3.0%になります。
一定の割合のパーセンテージがわかれば、後は上記で説明した計算式に当てはめれば、毎月の返済額を求めることできます。
10万円(借入残高) × 4.2% = 4,200円
注意点として、アコムの最低返済額は、1,000円未満の金額が全て切り上げとなります。そのため、上記の4,200円は、100の位の200円が切り上げとなって、実際に支払う最低返済額は「5,000円」となります。
毎月の返済額:5,000円円
10万円(借入残高) × 3.0% = 3,000円
毎月の返済額:3,000円
つまり、同じ金額を借りたとしても(今回の例では10万円)、契約時の限度額によって、「一定の割合」が変わり、結果、最低返済額変わるということだけ覚えておいてください。
定率リボルビング方式は、完済するまで毎月の返済額がかわらないという特徴があります。上記の例2の場合ですと、10万円を借りても毎月の返済額が3,000円なので、月々の支払いが楽になります。
しかし、月々の返済負担が少ないということは、返済期間が長引くことになります。毎月の返済額には、利息が必ず含まれているため、完済までに時間がかかるほど利息の負担は増えていきます。
利息を計算する場合、アコムが提供している「ご返済シミュレーション」を利用すると、簡単に利息を算出することができます。
下記の条件で、利息の総額を比較してみました。
金利:18.0%
借入額:10万円
最低返済額:4,000円、6,000円、8,000円、10,000円,12,000円
借入額 | 毎月の返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|
10万円 | 4,000円 |
32回 |
26,260円 |
10万円 | 6,000円 |
20回 |
15,930円 |
10万円 | 8,000円 |
14回 |
11,565円 |
10万円 | 10,000円 |
11回 |
9,158円 |
10万円 | 12,000円 |
9回 |
7,622円 |
毎月の返済額が4,000円と8,000円を比較すると、返済金額は2倍ですが、返済回数と利息総額は2分の1より減っています。6,000円と12,000円の場合も、返済回数と利息総額は2分の1より減っています。
このように、毎月の返済額が少ないと利息が増えていくということがご理解頂けたかと思います。
アコムは、毎月決められた返済額よりも多く返済することが可能です。「今月は多く返せそうだ」と思ったら、一日でも早く完済するようにしましょう。
アコムの返済日は、「35日ごと」「毎月指定期日」の2つのサイクルから選ぶことができます。
ここでは、それぞれの返済サイクルの特徴や注意点について解説したいと思います。
「35日ごと返済」を選択した場合、前回の返済日の翌日から数えて35日目に返済する必要があります。つまり、35日ごとに返済をしていく方法になります。
初めて借入する人は、借入日の翌日から35日後が返済期日になります。
少しわかりづらいと思いますので、具体例をあげて解説したいと思います。
1回目の返済は、3月2日~4月5日までに実施する必要がある
「35日ごと返済」では、借入日の翌日~35日後までの期間はいつでも返済できるので、翌日の3月2日に返済してもOKですし、35日後の4日5日返済してもOKです。とにかく、この期間内に返済してくださいということになります。
次のケースは、2回目の返済日はどうなるのか?について、例をあげて解説します。
2回目の返済は、4月6日~5月10日までに実施する必要がある
最初の方でも説明しましたが、「35日ごと返済」は前回の返済日の翌日から数えて35日目に返済する必要があります。そのため、2回目の返済は、1回目の返済日(今回のケースでは、4月5日)の翌日の4月6日から35日後の5月10日の期間になります。
返済中の方の中には、返済日ギリギリではなく、前倒しで返済したいという方もいらしゃると思います。その場合は、どうなるか?について解説したいと思います。
2回目の返済は、3月16日~4月19日までに実施する必要がある
上記のように、1回目の返済日を返済期日の4月5日よりも前の「3月15日」に返済した場合、その時点で返済期日は更新され、2回目の返済日は、1回目の返済日(今回のケースでは、3月15日)の翌日の3月16日から35日後の4月19日の期間になります。
初回借入日 | 1回目の返済日 | 1回目の返済を実施した日 | 2回目の返済日 |
---|---|---|---|
3月1日 | 3月2日~4月5日 |
4月5日 |
4月6日~5月10日 |
3月1日 | 3月2日~4月5日 |
3月15日 |
3月16日~4月19日 |
このように、「35日ごと返済」では、返済した日によって、返済日が毎月変わるので、次回の返済日を忘れやすいというデメリットがあります。
一方で、返済日が毎月15日とか毎月末日のように、ハッキリ決まっていないため、自分の都合に合わせて返済できるというメリットもあります。そのため、しっかりと返済スケジュール管理ができる方には、オススメの返済方式になります。
「毎月指定期日に返済する」は、文字通り自分で指定した期日に、毎月返済する方法です。毎月の指定日がアコムの休業日(土・日・祝日、年末年始)にあたる場合は、返済期日は翌営業日になります。
ただし、返済方法が口座振替の場合、返済期日は「毎月6日」に固定されるため、自分で返済日を指定できないので注意してください。
返済期日の決め方ですが、給料日などお金の入ってくる日の直後に設定するのがおすすめです。例えば、25日が給料日なら余裕を見て27日か28日に返済日を設定すれば、返済額が足りないといった心配が少なくなります。
「毎月指定期日に返済」を選択した場合も、指定した返済日よりも前に返済をすることが可能です。
例えば、返済日を30日に指定した場合、前倒しで25日に返済することができます。その際、注意しなければいけないのが、15日以上前に返済した場合、追加入金(返済)扱いになってしまうということです。
追加入金(返済)
「繰り上げ返済」や「随時返済」とも呼ばれ、通常の支払いとは別に好きなタイミングで返済することができる方法のことです。たとえば、臨時収入があったり、ボーナスが支給された際に多めに返済することが可能です。追加入金(返済)でお金を返した場合、すべて元金に充当されるため利息節減につながります。
少しわかりづらいと思いますので、具体例をあげて説明したいと思います。
例えば、4月30日が返済日だったとします。前倒しで返済しようと思い、4月16日に返済をした場合、入金が受け付けられ、返済日が5月30日に更新されます。
同じケースで、4月15日に返済をした場合、上記でお伝えした「15日以上前に返済した場合」に該当するため、追加入金扱いとなり、再度、返済をおこなわなければなりません。(今回の例で言うと、4月16日~4月30日の期間に再度返済しないといけない)
返済日 | 前倒しで返済した日 | 次回返済日 |
---|---|---|
4月30日 | 4月16日 |
5月30日(返済日が更新される) |
4月30日 | 4月15日 |
4月30日(返済日が更新されない) |
このように、「15日以上前に返済した場合」、返済日までにもう一度返済しないといけなくなるので、前倒しで返済しようと思っている方は注意してください。
アコムでお金を借りる際、一番気になるのが利息がいくらになるのか?ということではないでしょうか。ただ、初めてアコムを利用する方は、金利や利息は複雑でよくわからないという方も多いかと思います。
そこで、ここでは具体例を挙げながら、利息の計算方法や借入残高別の利息額について解説したいと思います。
アコムでお金を借りた時に、どれくらいの利息がかかるのかは、簡単な計算式で求めることができます。
計算式は下記になります。
計算式だけですとイメージしづらいと思いますので、具体例をあげて解説したいと思います。
借入額:20万円
金利(年率):18.0%
利用日数(借入期間):1ヵ月(30日)
これを上記の計算式に当てはめれば、利息を求めることができます。ただし、一つ注意点があります。
アコムに限らず、カードローンの金利は「年利」で表記されています。年利というのは、1年間にかかる金利のことです。
今回の例では、1年間ではなく30日間借入した場合の利息を求める計算式になります。そのため、利用日数に応じた日割り計算にする必要があります。
これを計算式に当てはめると、計算式の利用日数は「30日 ÷ 365日」になり、下記のようになります。
計算の結果、20万円を金利18.0%で30日借りると、利息は「2,958円」になります。
カードローンの利息計算については、下記のページで詳しく解説していますので、興味がある方はご覧ください。
「アコムの金利は高い?他のカードローンと金利を比較」では、他のカードローンと金利を比較しましたが、ここでは支払う利息がどれくらい違うのかを比較したいと思います。
比較するカードローンは、同じ消費者金融系カードローンのプロミスと銀行カードローンの三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの2サービスになります。
利息を比較する時は、金利だけでなく、毎月の返済額と返済回数も考慮して比較する必要があります。
アコムの毎月の返済額の求め方については、既に説明しましたが、プロミス、バンクイックもそれぞれ月々の返済額を決定するための計算方法が違います。
そこで、まず最初にそれぞれの毎月の返済額を5万円、10万円、30万円、50万円、100万円の借入額ごとにまとめてみました。
借入額 | 毎月の返済額 | ||
---|---|---|---|
アコム | プロミス | バンクイック (借入利率 年8.1%超の場合) |
|
5万円 | 3,000円 |
2,000円 |
2,000円 |
10万円 | 5,000円 |
4,000円 |
2,000円 |
30万円 | 13,000円 |
11,000円 |
6,000円 |
50万円 | 15,000円 |
13,000円 |
10,000円 |
100万円 | 30,000円 |
26,000円 |
20,000円 |
借入額が、5万円、10万円までは、プロミスとバンクイックの返済額は同じですが、30万円以降は、バンクイックの返済額が最少金額になります。月々の返済負担が少ないカードローンを選びたい方は、バンクイックがおすすめということになります。
ただし、既にお伝えしましたが、月々の返済負担が少ないということは、返済期間が長引くことになり利息の負担は増えていきます。
次に、上記の返済額を元に、それぞれの借入額別の利息をまとめてみました。
アコムは、借入額が100万円以上になると金利が18.0%から15.0%に引き下げになります。
借入額 | 金利 | 返済回数 | 毎月の返済額 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
5万円 | 18.0% |
20回 |
3,000円 |
7,960円 |
10万円 | 18.0% |
24回 |
5,000円 |
19,772円 |
30万円 | 18.0% |
29回 |
13,000円 |
70,993円 |
50万円 | 18.0% |
47回 |
15,000円 |
198,327円 |
100万円 | 15.0% |
44回 |
30,000円 |
301,674円 |
プロミスもアコム同様、借入額が100万円以上になると金利が18.0%から15.0%に引き下げになります。
プロミスは、アコムよりも毎月の返済額が少なくてよい反面、支払う利息額がアコムよりも多くなっています。10万円以下の借入額であれば、利息の差は1万円以下で済みますが、30万円以降は、利息の差も1万円を超えるようになります。
借入額 | 金利 | 返済回数 | 毎月の返済額 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
5万円 | 17.8% |
32回 |
2,000円 |
12,923円 |
10万円 | 17.8% |
32回 |
4,000円 |
25,864円 |
30万円 | 17.8% |
36回 |
11,000円 |
87,289円 |
50万円 | 17.8% |
58回 |
13,000円 |
246,160円 |
100万円 | 15.0% |
58回 |
26,000円 |
371,743円 |
アコムよりも金利が3.4%も低いバンクイックですが、月々の返済額が少ないため、利息額は、アコムよりも増えていることがわかります。
しかも、ビックリすることに100万円の借入額の場合、利息を50万円も支払わなければいけないのです。
これを見てもわかる通り、毎月の返済額が少ないと、利息が増えるということがご理解頂けたのではないでしょうか。
借入額 | 金利 | 返済回数 | 毎月の返済額 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
5万円 | 14.6% |
30回 |
2,000円 |
9,955円 |
10万円 | 14.6% |
30回 |
2,000円 |
19,929円 |
30万円 | 14.6% |
51回 |
6,000円 |
103,023円 |
50万円 | 14.6% |
78回 |
10,000円 |
275,050円 |
100万円 | 14.6% |
78回 |
20,000円 |
550,160円 |
借入額 | アコム | プロミス | バンクイック |
---|---|---|---|
5万円 | 7,960円 |
12,923円 |
9,955円 |
10万円 | 19,772円 |
25,864円 |
19,929円 |
30万円 | 70,993円 |
87,289円 |
103,023円 |
50万円 | 198,327円 |
246,160円 |
275,050円 |
100万円 | 301,674円 |
371,743円 |
550,160円 |