銀行カードローンの商品概要書を見ると、申込条件のなかで「当行所定の保証会社の保証を受けられる方」という文言が記載されています。そして保証会社にはアコムやSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)といった、いわる消費者金融の名前が記載されていることがわかります。銀行カードローンと保証会社の関係はどのようになっているのでしょうか。
2000年の中頃から、グレーゾーン金利の撤廃と過払い金請求が激増したことで、消費者金融は、ローン金利をそれまでのグレーゾーン金利から利息制限法で定められている範囲に抑えるようになりました(これは消費者金融だけでなく、クレジットカードのキャッシング金利なども同様です)。
そして、長年にわたり高金利のローンを返済し続け、最終的に多重債務に陥った人たちは、合法的に債務整理すれば、ローンの重圧から解放されることを知り、特定調停や任意整理によって、借金の元本を合法的に減らし、また過払い金を払い戻させるといったことを進めていきました。
貸金業法改正とグレーゾーン金利が撤廃されたことが貸金業者に与えたインパクトは非常に大きなもので、体力のない中小の消費者金融業者は、あっという間に淘汰されていきましたし、大手消費者金融も、なんとか持ちこたえたものの、単独で事業を続けることが困難になり、次々と大手銀行の金融グループの傘下に収まることになります。
銀行も、これから力を入れていく個人向けの融資に関して高いノウハウを持つ優秀な消費者金融と経営統合することは、非常にメリットのあることでした。非常に大まかな説明となりますが、消費者金融と銀行が結びつくことになったのは、以上のような経緯があったわけです。有名なところでは三菱UFJフィナンシャルグループのアコム、三井住友フィナンシャルグループの一員であるSMBCコンシューマーファイナンスのプロミスなどがあります。
そして大手の金融グループに仲間入りした消費者金融は、銀行のカードローンの保証会社としても機能するようになりました。
三菱UFJ銀行がスピード審査に対応できるようになったのは、アコムやSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)といった個人融資に強い会社のノウハウが生かされたことによるものが大きいと言えるでしょう。
なお、同じ金融グループではない消費者金融や信販会社も、提携関係のもとで、銀行のカードローンの保証会社となっているところがあります。与信審査の精度の高さで知られるオリックスクレジットは、住信SBIネット銀行の一部のカードローンの保証会社となっていますし、みずほ銀行カードローンの保証会社はオリエントコーポレーションです。
銀行カードローンの保証会社の役割は、これもおおまかに言えば、ローンの審査と債権の保全にあります。保証会社は、万一、利用者が返済不能となった場合に顧客の債務を代位弁済するわけですが、これは保証会社が代位弁済したので、顧客は債務から解放されるということではなく、債権が保証会社に移ったというだけですから、残っている債務を払ってくださいという通知等々は、保証会社からくることになるわけです。
銀行によって若干の違いはありますが、たとえば代位弁済までいってなくても、期日までに返済できなかった場合の返済通知は、みずほ銀行のカードローンなら、オリエントコーポレーションから届くということになります。
つまり銀行はカードローンの貸出の窓口ではありますが、保証会社をつけることで、審査の最終判断から返済が延滞していている顧客の管理や、広く言えば債権の管理まで保証会社に丸投げできるということです。
消費者金融や信販会社の個人融資のノウハウを活用するということは、個人融資そのものの責任を消費者金融や信販会社に委任するといったニュアンスになるわけです。銀行にとっては、きわめてメリットの多い関係をしていることになりますね。
銀行 | カードローンの商品名 | 保証会社 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | バンクイック |
アコム |
住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス 株式会社 |
オリックス銀行 | オリックス銀行カードローン |
オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社 |
楽天銀行 | 楽天銀行カードローン |
楽天KC/セディナ |
三井住友銀行 | 三井住友銀行カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス) |
みずほ銀行 | みずほ銀行カードローン |
オリエントコーポレーション |
じぶん銀行 | じぶんローン |
アコム |
イオン銀行 | イオン銀行カードローン |
イオンクレジットサービス |
りそな銀行 | りそなプレミアムローン |
オリックスクレジット |
いまカードローンはインターネットから、クリックひとつで簡単に申し込めることもあって、審査が通らないと、つい焦って2つ3つと複数のカードローンに一気に申し込んでしまう方がいらっしゃるようです。とくに切羽詰まっているときは、やけくそになって次々と即日融資のカードローンに同時申し込みしてしまう。自分にもそんな経験がありました。
カードローンを複数同時に申し込むと審査に通らなくなると言われますがこれは本当です。なぜ申し込みすぎると借りられなくなるか。この理由は簡単です。融資を申し込んだ実績は個人信用情報としてリアルタイムで記録が残ることになっており、融資審査にあたって金融機関はかならず申込者の個人信用情報を照会することになっているからです。
ですから、焦って複数のカードローン会社に申し込んでしまうと、資金繰りで切羽詰まっているのがみえみえなわけです。ですから、カードローンを申し込む際は、カードローン会社を1つに絞って申し込むことが鉄則になります。
カードローンは、詳しく見ていくと、カードローン会社によって強みや特徴に微妙な違いがありますから、このカードローンがベストですということは、一概には言えないのですが、私がカードローンを選ぶときに参考にしている指標として、審査通過率というものがあります。
審査通過率というのは、文字通りどのくらいの人が審査に通ったのかという数値になります。実は、アコム・プロミスは毎年、月別の「新規申込数」「新規契約数」「審査通過率」を公表しています。
下記の表に、月別の審査通過率の平均を記載しました。
会社 | 金利 | 限度額 | 融資時間 | 審査通過率 | オススメのポイント |
---|---|---|---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 | 最短1時間 | 48.8% | 審査の回答が最短30分。 最短1時間で融資が可能。 1万円の少額から借り入れも可能。振込手数料無料、24時間土日祝日でも返済可能。 『むじんくん』を利用すれば、土日祝日でも即日融資が可能。 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 | 最短1時間 | 39.5% | 24時間365日申し込みOK!最短1時間で借入可能。 土日祝日でもカード受け取りができます。 |
先ほども申し上げましたが、審査通過率というのは、どのくらいの人が審査に通ったのかという数値になりますから、当然、審査通過率が高いカードローン会社の方が審査が通りやすいという一つの目安になります。この数値を見ると、アコムは48.8%なので審査が通るか不安を感じている方は、まずはアコムに審査を申し込んでみるのも一つの手だと思います。
下記に私がオススメするカードローン会社のランキングを掲載しましたので、上記の審査通過率と含めて、参考にして頂ければと思います。
金利 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資時間 | 最短1時間 |
金利 | 4.5%~17.8% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資時間 | 最短1時間 |
金利 | 1.59%~14.79% |
---|---|
限度額 | 1,200万円 |
毎月の返済額 | 2,000円から |
WEB完結 | 可能 |