カードローンは、銀行かテレビでコマーシャルを放映している有名な貸金業者のものを利用する方がほとんどでしょうから、カードローンを利用してのトラブルというものはほとんどないはずです。貸金業法が改正されて、契約者の生活や仕事の平穏を脅かすような取り立て行為も制限しています。トラブルを引き起こすようなことがあれば、業務停止命令が下されることになりますので、貸金業者の対応も非常にソフトなものです。返済が遅れた場合の対応では,なかには威圧的な口調で対応してくるところもあるでしょうが、トラブルに発展するようなケースは、むかしにくらべればほとんどなくなりました。
しかし、カードローンを借りすぎて毎月の返済が厳しくなってくると状況は変わっていきます。返済にあてる資金をどうやってかき集めるかを常に考えるようになり、仕事や生活全般においてトラブル抱えることもあるでしょう。また過去に債務整理をして借金がなくなったのに、またカードローンなど、お金を借りられるようになって、借入を膨らませてしまったという方もいるのではないでしょうか。過去に多重債務に陥ったことがある方は、どうしても、そうした情報が漏れてしまうようで、高利の悪徳業者からダイレクトメールが届いたり、携帯に連絡が入るといったこともおきてきます。そうなると急場を凌ぐためと、安易にお金を借りてしまい、また借金地獄の泥沼にはまっていくことになります。
借金に関する相談窓口は、私たちの身近なところにたくさんあります。借金問題は、内容にもよりますが、早めに相談することが解決の近道となります。代表的なところをあげてみますので参考にしてみてください。
【独立行政法人 国民生活センター/消費生活センター】
悪徳商法に引っかかった方から多重債務の相談まで、消費生活上のさまざまなトラブルの相談に乗ってくれます。消費生活センターは国民生活センターの地域ごとの窓口となっていますので、直接窓口に出向いて相談することもできますし、土日・祝日でも、電話での相談が可能です。相談件数が多いので、さまざまな事例をもとに解決策を提案してくれます。
【社会福祉法人 全国社会福祉協議会】
社会福祉協議会というと、借金問題とは無縁という感じがするかもしれませんが、月曜日から金曜日の平日のなかで、借金問題を含む、さまざまな相談業務も行っています。問題解決のためにどのような機関を利用すれば良いかといったことを身近な見地でアドバイスしてくれますので、抱えている問題によっては、相談窓口としてはいちばん最初に立ち寄るべきところと言っても良いかもしれません。各市に福祉事務所が設置されていますので相談スケジュールなどを確認してみると良いでしょう。また10万円の小口融資ですが、低所得者を対象とした生活福祉資金の貸付けもおこなっています。
【日本司法支援センター 法テラス】
最近では,震災で被災した方の相談件数が増えているようですが、法テラスは借金問題の相談について,弁護士や司法書士の無料相談も利用できることでよく知られています。基本は相談窓口の紹介をしていますが、経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときの無料の法律相談を行っています。法テラスの窓口は各地域にもありますし、コールセンターは日曜日以外ならいつでもつながります。法律上の相談を希望するなら、いちばん身近な相談窓口となるでしょう。
以上の3つは、おそらく誰でもその存在は知っているもので、地域ごとの窓口がどこにあるかも分かっている方が多いのではないでしょうか。それでも、利用するべき方が利用していない相談窓口であるとも言えます。あまりなじみのないところに相談する前に、まずこうした身近な窓口に助けを求めてみてはいかがでしょうか。